カシャとピストル撃って、たたんで
カシャとピストル撃って、たたんで
工場作業は朝9時朝礼からはじまる、それは社会の無機物の一部になる瞬間
値付けは季節の移りかわり直前とボーナス直前が一番忙し ....
涙にぬれた街角や草木の生える路地裏で
煙草をふかし帰宅する
わが道は遠くにあるけどつかめると
祈りは遠く何百光年の彼方にあって
叶うものと信じているが
星空みえない都 ....
白いキャンパスに陽炎を描いた
夏は容赦なく照り付けて
心の内側に晴れはないのだけれど
黒いものはみんな空気と同化させた
あたしは潔白
いやそれよりもずっと澄んでいた
....
[1]
まだ見ぬ未来に不安を抱え
書き散らしても闇さえ消えずに
白々明けてく先行く朝に
同士をみつけエールを送る
[2]
後悔などはしないと決めたのに
絶望という名の ....
[1]
幾重にも重なる和音の中で
あたしは耳鳴りおさえきれずに
人ごみの中歩き続ける
白い覆面かぶったピエロ
[2]
白昼の惨劇がはじまろうとするところ
空砲もった演 ....
不覚にもB級映画で感動し
愛する人に会いにいく夜
寝過ごして過ぎてみたら喉痛く
乗り過ごした駅数えて冷めた
電話して声をきいたら尚更に
必要性の有無さえかわる
[1]
夜中に突然起きる
0時過ぎまで友達に電話して
すぐ寝たつもりなのに
丑みつ時の幽霊か
2時半
[2]
そういえば、
寝る前のあたしは
ストレス ....
行く末の わからぬ未来に 不安げな
雲ゆきと我 雷雨の予感
くやし
くるおし
わがこいは
いつでも
はたんの
みちたどり
この頃ね 食べても食べても しばらくすると
お腹がすいて また食べる
むしゃむしゃと ところかまわず
むしゃむしゃと なんでもよくて
辞書ひくと 心と体の負担だと
ストレス ....
雨の日の
神話は崩れ
それでもね
やめられません
勝負の世界
何もかも
やってはみても
失敗の
ならずもがなに
草笛ふいて
(1)
ウィキペディアで詩をひねる
居酒屋で酒を飲むのと同様で
井戸端会議の延長で
あたしの中のダダイズム
幻想の世界のシュールとか
全否定から冗談へ
程よく交じ ....
働いて 働いてなお ふところは
あつくもならず 夏の夜の雨
七夕に 祈りをこめて 早足で
まだみぬあなた 追いかけてみる
夕刻に 焦りにもにた 心根の
欲 ....
夏の日差しがあたしの肉体を削いでいきます
決して痩せるわけでもなく、潤いを蒸発させていくのです
それはあたしだけではなく、すべての老若男女に恵みを与え代償にするのです
....
付き合いの
いろはをしらない
おんなでも
しりたいことは
しりたくて
ただひたすらに
酒をのむ日々
あなたはいつも寡黙
あたしを抱いてキスをする
愛情ってあるか?
人を心の底から
声を出したことのないあたし
裸の一部が溶けて
行く先に未来はあるのか
一日しか数えられなくなった
明 ....
ふりむいてくれたらいいのに五月晴れ困難さえも愛道しるべ
したる雨あなたへの道あるけどもあなたの心つゆほどしらず
ねぼすけのあなたのために初夏の朝カフェイン渡す悪女になりて
晴天のあくる日雨の梅雨景色恋にもにて色美しき
あなたの腕で
眠る今日
明日も続けば
梅雨の日だって
幸せなのよ
やりとげて やらとげてもなお 終わらずに 夏の夜空の 明るさしみて
紫陽花の大火のようにさきみだれ憂いの日々が来ること知らず
恋文をだせない決まり暗黙の
アパルトマンの思い出
しっかりと描かれてる
19世紀のカテドラル
パイプオルガンの音色
荘厳に鳴り響いていく
厳粛な面持ちで二人は
教皇の前で契りを交す
待ちわびた日は訪れて ....
ジョセフィン博士からの手紙
一緒に暮らさないかと
絵画の中での潜水をやめ
あの部屋を飛び出した
久しぶりの空は眩しく
新鮮な空気は21世紀
ジョセフィン博士と再会した
友人として感謝 ....
ジョセフィン博士の勧めで
手紙で紹介された
アパルトマンに引っ越すことにした
もう親離れしなければと
0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵たち
ここは芸術を育てる部屋
変わ ....
汽車の終点にて
夜道をゆく
同郷の者は足が早く
陰影が消える
この街路に
カラオケなど一軒もなく
酒を買い
憂いを消して
やがて畦道となり
ワンカップの瓶が転がる
春風が吹 ....
雨の降りそうもない晴天、
会社に忘れた傘を持ち帰る
電車の中は誰一人として、
傘をもっている人はいない
私の羞恥心がどきどきと、
顔はピンクから赤茶化して
傘を置い ....
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