月が丸みを帯びるにつれて
わたしは憂う。

あなたが私の名を呼ぶたびに、幸福に満たされるはずなのに。

一文字ちがうだけ
一文字ちがうだけで。

ああ、あの星と同じ。
明るい光に ....
音無き朝露のひかりと

踏みしめる土の匂いと

肌を包む ひんやりとした空気と



ああ、こんな朝は、その腕が恋しい
梅雨が来てると
つゆ知らず
この霧雨は
知らせの雨
あなたが来たと知らせているの
やさしいあめ
踊ろう
ふたりで。
その日を迎える度
立ち止まり涙を流す君よ

さあ進め

この力無き腕で
その背を押してやろう

振り返らずに
さあ進め


道の先に笑顔が待っているだろう

さあ進め
 ....
暮れる空
たなびく紫雲英(げんげ)
地平線まで
ふと空を見上げると
夏じゃないって思う

そうしたら次の日から

「秋」
って言葉が
「秋」
って言葉を

耳が敏感に聞き取るようになる

静かなそら
澄んだ風

クリー ....
掴む手は遥かとおく

温かなぬくもりは何処

夢の様な手の温かさに苛まれて
あなたの名を呼んでも

その背はわたしを忘却し

こころはうわのそら
こころはうわのそら

あな ....
指先に
爪の先に絵の具をつけて

でっかぃでっかぃ丸を描いてやる。


きっとオマエの肝っ玉はこン位。
きっとオマエの寛容さはこン位。


オマエの情(こころ)も此の丸ン中に有 ....
遅刻しそうになる夢をみた。
きみが、遅れるよ。と手を差し伸べてくれたけど
掴む前に目が覚めてしまった


目をあけても、其処にきみは居ないのに。
抱き締めたい
抱き締めたい
あなたを抱き締めたい
それだけのことがどうしてこんなに難しいのか。
未だ、保守的な自分が嫌になる。

孤独をおそれず思うままに泰然と生きられたら
わたしは後悔せずに生きられたろうか。


いや、ただわたしは
ボンヤリ生きてきただけなんだろう。

 ....
彩鮮やかな記憶たちを
宝物のように閉じ込めても


いつか色が褪めてしまうだけなんでしょう。
仕事で生傷絶えないから
ぶつけたり引っかけたりの痛みは、いつの間にか無視するようになった



他人に抱く、からだの芯を抉る痛みは
あとどれだけ経てば無視できるのかと


そんな ....
ああ、もう、こんな時間だ、と。

ああ、もう、待たずに眠ろう、と。

ああ、もう、寝ちまったのかな、と。

ああ、もう、話がしたかったな、と。


ああ、もう、我儘だぜ自分。
 ....
あなたの手を、まぶたにうかべる

あなたの手を、まぶたにうかべた

それからそれから

あなたの熱を頬に感じた
ふうわりと、わたしの頬を、撫でていく風


あなたの唇を指先に感 ....
雪が降る

雪が 降る


真白い地面に倒れても
頬には冷たさを感じない

叶わぬなら このまま
雪にとけてしまおうか



雪と とけてしまおうか
生まれ出づる場で知らず望んだ言葉を
酸素のように分け与えて


冷えた指先を温める間さえも耳に届く声色。


堅く絡まった糸のほつれをあなたは容易く見付けて


ゆるり

 ....
毎日を屍にもの狂いで生きてた。

要領が悪くて 進まなかった
成長できなくて 苛ついてた
変わるのが怖くて 眼を背けてた

それでも生きてた
今日で26、年月を重ねて…

ぼくは変われたろうか。
 ....
温もりと面影残して
 ...さようなら

小さな小瓶に花を飾って
 ...さようなら

もう会えないと知ってるけど
それでも思い出す

いつも夢にみてるよ
あなたの微笑み

 ....
待ってるとゆったら
あなたは驚くだろうか

待ってたと知ったら
あなたは心配するかな

待ってると聞いたら
あなたは来てくれる?

待ってるとは、ゆわないけれど

きっと、睡 ....
はらりはらり
雨粒おちて

こおるは心か
涙の後(跡)に

しゅっ、と 耳鳴る
沸き立つ雨粒

からからからと
乾くは心か


ぽたりぽたり
花びら舞い散る

 ....
日向葵が ずっしりとこうべを垂れ


その種は またいつか
踏むであろう 土へ と
眠る



夏が終わる
夏が終わる




嵐のように 吹き抜ける


夏が ....
夕飯が思い付かなくて、家にあったパンとサラダと生ハムとオリーブと白ワイン。テーブルの上だけスペイン風。
ただし、白ワインはビールみたいな味がして、ぼくは独り眉をひそめる。

瓶の蓋に注いでもらっ ....
ねぇきみ、今何してる

ぼくはそうだな、陽が落ちるのを横目で見てるよ

ねぇきみ、今何を考えてる

ぼくはそうだ、きみのことを考えてたかも


だってほら、ぼくのてが、きみと話し ....
あの日 あの時
あのひかり
受け取ろうと 手をのばす

ひかりはおちて いのち生み
あなたの瞳に 映る星

その日 その時
その笑顔
えらぶ道にしるし無く
それでも先に ....
かけゆきていきぎれするほどのぞむさきのぼりみつめたあなたのそのせ


そのひとみながめるものをとせをのばしおなじめせんにうつるあおぞら


かえりみちくつずれかくしすずしがおとおい ....
きみ恋し朱らむ頬に帯びる熱ぬくもり求めつゆめかき抱(いだ)く 雨音のぱたりぱたりと心地よくけぶる視界にひらく番傘 霧雨よりさらに細かい雨粒

空気と一緒に 胸いっぱい、吸い込んだら

葉っぱの匂いがした


このまま靴をぬいで 立ち呆けてたら

ちゃんと根っこが生えてくるかも


家に ....
リュウセイ(36)
タイトル カテゴリ Point 日付
あかさたなもめむみま自由詩113/1/24 0:57
朝日自由詩0*11/6/1 1:13
雨男自由詩0*10/6/16 12:40
自由詩0+*09/12/8 12:46
10/1‥自由詩1*09/10/1 3:55
夕暮れ俳句0*09/9/3 13:51
靴はつやつやの焦茶色自由詩209/8/31 23:26
そして物哀しい秋がやってくる自由詩1*09/8/30 23:37
オマエの裸の胸板に自由詩009/4/16 2:38
強がろうとするから寂しいってゆえない。自由詩1*09/1/29 1:14
抱き締めたい。自由詩108/12/22 2:39
美しき暴君自由詩008/12/22 2:21
おもいで自由詩008/12/6 0:15
ずきり自由詩0*08/12/4 1:12
草臥れても自由詩0*08/12/2 2:13
あかいいと自由詩1*08/12/1 3:01
熱望自由詩108/12/1 2:45
陽戀-yoko-自由詩108/10/25 22:54
握り締めて携帯写真+ ...007/11/27 0:08
旅のあしあと自由詩107/9/26 11:32
寝落ち自由詩007/9/19 0:32
距離自由詩007/9/19 0:14
ゆらぐそら自由詩207/9/9 10:31
_散文(批評 ...007/7/30 22:35
携帯を握り締めてもうわの空自由詩307/7/30 19:28
ひかり自由詩6*07/7/29 23:20
あこがれ短歌3*07/7/26 15:45
早朝短歌007/7/24 15:48
ツキニムラクモ短歌5*07/7/17 20:41
木陰自由詩307/7/4 22:07

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