パクチー足りない
もっともっと
風に揺れる葉のささやき
香りが心をほどいていく
朝から晩まで
あなたを求めて
指先に残る緑の記憶
熱を帯びた舌の上で踊る
わたしをすべて ....
こおりが雨になるときに
聞こえてくるアルゴリズムなのでしょう
緑が散りばめられた声のなかで
抱きしめられた宝石だ
小さな声で鳥をよんでる
それはわたしにはわからない希望
顔をくしゃ ....
寒い日は プリンたべたい
寒い 寒い プリン プリン
プリンは からだがあったまる
風邪も なおります
(個人差 あります)
プリンは プリン体がたまりますか
どうだったでしょうか
....
ベッドが呼んでる、そっと耳元に
「今日も一日、おつかれさま」
時計の針は静かに進み
目蓋は重たく、もう限界
歯ブラシは、僕を見下ろす
「今日こそ磨こう、虫歯になるよ?」
心はもう謝 ....
ネ ジ を 巻 き ま た 駆 け て ゆ く 縁 日 の 玩 具 の よ う な 休 日 出 勤
力 つ き 眠 り ま た 起 き て 出 勤 ま た 帰 り 赤 子 は 父 を 知 ら ....
日本と同じくらいあなたが好きです。
日本はいいところです。
四季がはっきりしているし
銃犯罪は少ないし
秋葉原のメイドは愛という名のケチャップでASMRしてくれるし
温泉に落ちている砂金で、 ....
AI生成 私なんです
かわのそばに たたずんで
この前できた 私なんです
ずっと生きてる 気がするだけで
20年前 お湯切り橋で
あなたは 鴨を撮りました
カップラーメン 待ちなが ....
キ チ ガ イ と 真 剣 に 碁 を 打 っ て 春
近 場 で 不 倫 済 ま せ 墓 の 雪 は き
怒 っ て は 後 悔。 そ れ し か 言 わ ぬ 木 田
彼 と 俺 ....
思い出させてください
砂漠に咲いた一輪の
ランタンに写るひとひらの
影のような彼方の記憶
何もないではなく、喪失を
わたしはもらった
その場所では救われない
だから、どうか
....
ここは独房
ここは当直室
ここはギアナ高地
ここは素敵な草原
ここは最後の病室
ここにいるということ
どこであっても わたしがいるということ
外にいるのは刑務官
外にあるのはたくさ ....
明日やりますと言い続けて70年
結構なんとかなってきた
比較的、いい子にしていました
最後の願いを聞いてください
Switchください
今年で70回目の良いお年を
クリスマスは私が ....
僕はつづけた。
………というわけで、クジラの瞳の色がネイビーブルーであるのは、
空の色を吸収して、また放射しているからなのです。
傍らにいる誰かが、うなづきながら聞いていた。
僕たち ....
つづきに認める混乱した地平線とx
遅すぎない、遅すぎない、ついに私は
カペラと過ごす一夜を忘れて
助けない、だからなにもしない
近いを縦に灰色の中心地
目で譲り受けてから忘れ得ない声 ....
財布の中には、10円ぽっち
気持ちのいいくらい金がない
金なんか嫌いだ、いるもんか
金なんて馬鹿なんだどうしようもない
金め、親の顔を見てやりたいとくだくだ叫んでやりたいが
暑くてそれどころ ....
人びとの心に残ったきずは
まるで石壁に咲く蒲公英だ
空よりも君を好きになった
君がつむぐきれいな言葉に
なにかたいせつなことが隠されていると思った
おそらく唯一の道しるべだった
ひどく ....
蛇の足も役に立つもの
告白とは一言であるから
あまりに自然なので
いつかあなたを守りすぎ
あなたは真っ直ぐになってしまい
傷ついてかけて、隙間に砂が詰まる
呼吸はとても大切 ....
五 月 雨 吾 と 吾 と の 数 か 月
天 気 雨 ち い さ く て 白 い 太 陽
月 寒 く 母 の 日 忘 れ 花 粉 症
青 あ ら し 内 側 か ....
あたらしいまちをあるく
わたしはすこしこうふんして
ここで、だれにであうだろう
どんなことがおこるだろう
そんなことをおもいながらあるく
わたしはあたらしいコートをきて
かわをおよ ....
無精風邪 水槽で夜月詣で
水槽に立体で泳ぐ今朝の夢
朝うかぶ二十四個の月の夢
夢の音さんざん残酷木魚の香
香りきく不埒淫猥部屋の隅
隅にては惨めな餓鬼 ....
一つの島で、わたしはつよく、過ぎたことに囚われた
太陽が地球を崩壊させるため
爆発的なうつくしさで海と空を染めとばし
宇宙を貫く星々の轟きが
いきのこった生命を汚染するとき
わたしはかなしみ ....
人が死ぬということは、
その人と話せなくなる、ということなんだな
当たり前だけど。
とても当たり前だけど、すごい好きだった、ということを
伝えられないことなんだな。
当たり前だな。
....
秋がわらう。君がうたえばいつでも。
遠くで木影が弾くまだ見ない日々。
造花のブーケとともに、午後を見送る。
ざんざんか空は秋には同じうた
秋空と夏空。冬空と春空 ....
ねむりながらおきて
いつものように
あめがふってかぜがやんで
せんねんたって
わたしはわたがしになった
くだらなくてつまらないわたがし
さかなをさがしたり
きのみをうえたりきかい ....
わたしは生まれてこのかた
きっともう何も知らない
カペラ、
木星の謎も水星の謎も
忘れていてすまなかった
いつかを今とは気づかなかった
空は大きすぎる
いつでも
そんなことを言 ....
ていしせい
わたしをさぐる
わるいもの
ほうせんか
ざるつぶるぐで
おおはやり
みどりいろ
ちちがさいごに
ふれたいろ
きょうかいで
ほえるおれたち
さるこよい
....
ド、レ、ミ
だけで曲を作れとしいられて
泣きもしたけれど私が馬鹿だった
そんなの全然不条理じゃない
前世で私が誰かを裏切ったことを
謝れ謝れとしいられて
腹立ちもしたけれど私が馬鹿 ....
しゃべりたくなければ
口をとじていればいい
(・・・・・・・・・・・・・・・ぷはっ)
しゃべりたくなければ
口をとじていればいい
息はしてもいいから
( ....
反射的に目を閉じて、何かが溶けて冷たく頬を流れたので、私はそれが雪片なのだ、と知り目を開けた。
私は雪原で、キャンパスと向き合って立っていた。
そこには雪原しかなかった。
遠くで森が寝そべっ ....
人よ
ジャングルの中で
虎に襲われたといって泣くな
それは人ではない
おまえはひとりではない
人よ
ジャングルの中で
大蛇に殺されたといって泣くな
人は猛獣にはかてない
おま ....
オルガンを
小さくして
香りつけて
戸棚にならべてひとり暮らし
古いノート
描きかけてた
歳とった君
遠くにふざけてトカゲの僕
わかるんだってさ
丸い部屋に
....
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