気持ちも入り組んで
社会も入り組んで
世界情勢も入り組んで
すべて入り乱れてる
私にはどうすることもできなくて
なんとか
すっきりさせる
魔法がないかな
神頼みくらいし ....
道が続いていく
どこまでも
延々と続く道を
いつまで走り続けて
どこまで走り続けて
後戻りはできない
この道の果てに
あなたがいれば
それだけで
暗闇を抜け出して
やっとグレイのなかで
でも
絶望と希望の
境界線が見えない
ほんのりと
灯の気配のする
あちらに向かって
歩いていこうか
うずくまっているだけでは
....
今夜眠れないのは
熱帯夜のせい
ううん違う
だってエアコンだってついてるし
たぶん
明日のデートのせい
パジャマになっても
明日着る服を
まだ選びかねてたりして
明日 ....
記憶が
現在{ルビ=いま}を
浸食する
拭っても
消えない
まるで
コンクリートの
黒い染みのように
私は
記憶におびやかされ
日に日に増え続ける染みを
どうすること ....
雨が季節を変えていく
寒いほどの涼しさを携えて
降り続ける雨は
万物に等しく降り注ぎ
木や花は
久しぶりの雨を
むさぼるように
乾いた大地は
雨を吸って潤い
人々 ....
雨の名残のしずくが
葉々から伝い落ちる
久しぶりの雨に
葉や花が
笑っているように
淡い光を受けて
やさしく
しずくを
滴らせている
勇気のないボクは
緩慢なる自殺を
繰り返す
1本、
また1本と。
今の私には
「無」が多すぎる気がする
無感動
無表情
無意識
無意味
無駄
無いものねだり
食欲だって無いし
道標も無いけど
でももしかしたら
無限大
っていう
可能 ....
古い
枯れた花を
乗り越えて
新しい花が咲く
次々と咲く花は
新しい輝きを帯びて
花よ
いのちよ
その
短き煌めきのときを
精一杯全うして
自分では
絶対着ない色だけど
好き
淡い淡い
恋心のような
透き通った透明や
闇より暗い漆黒
あたたかな黄色や
蘇る緑
世界は
彩りで溢れてる
「ボクの一生とは関係ない」
そうきっぱり言い切ったあなたが
ほんとに好きだったんだ
そんな風に
はっきり言えるところが特に
わたしはその時
ブランコ漕いで
どこ吹く風でわらっ ....
夏のあいだ
お世話になった
空色のパラソルとも
今日でしばらくお別れ
このパラソルの下で
誰かと笑ったり
ひそかに涙を零したり
けど
新しい季節が
もうすぐ来るのだも ....
ふたり向き合って立ちつくした
夕立の中
ごめんね
サヨナラをいうのが
遅かったね
キミはハンドバックから
夏の名残りのキャンディーを取り出す
なかなか紙が剥がれない
そう言って ....
今日もお月さまが昇って
あたりまえの毎日
ありふれた毎日
息を吸って
そして吐く
それが
生きてるってことなら
私も生きてる。
さよならを
言うタイミングを
見失った
あのときいきなり
クラクションが鳴ったから
だあれもいないところで
なあんにもないところで
泣きたい。
目が腫れあがるまで
泣きじゃくりたい。
けれど
そよ風が
「お静かにお願いします」
遠くに住む母からの電話
....
生きてても
亡くなってても
会いたいひとが
たくさんいる。
もう二度と
会えないひとばかりで。
会いたい気持ちを
持て余す。
持て余す。
風吹く道を歩いていると
草原の中に
なにか光るものが
僕の目にうつった。
それは薄い薄いガラスのような
氷のように冷たいフィルター。
僕はそれを目に当ててみた。
世界は悲しみ ....
たとえばボクがキミになったら
どんなことを感じるだろう
ボクはキミになりたい
何を悲しく思い
何を恐れ
何を美しいと思うのか
キミになりたい
雲を見て喜び
虹を見て ....
肉球は
ピンクのほうが
かわいいけど
(仕方ないよね
黒ネコだもん)
乳白色の星粒が
漆黒の夜空を横切っていた
天の川
私達はふたり
地上に横たわり
声も無く天空を見上げた
端から端まで
散らばった星たちは
たとえだれも見るものがいなくても
....
線香の
香りだけで
静かに狂乱する
セルシン呑んでも
こころが痛い
蝋燭はこんなにもきれいなのに
お盆のお墓は
どこもきれいだ
隅々まで洗われた墓石は
水を浴びてきらきらと
新しくい花たちは生き生きと
風で消えないよう
守られた蝋燭
絶え間なく供えられるお線香
そんなときだけ
今はもういない ....
その色鮮やかな蝶は
夏日に照らされ
美しいまま
けれど
完全に死んでいた
きっと
生きている時は
甘い甘い蜜を吸い
葉影で雨をしのぎ
やわらかい草の上を自在に飛び回り
夜は木にとまって休んだのかも ....
天の川
地で仰ぎ見る我の血の
醜さを知る美しき夜
こんなにも
青い青い空。
雲も空も
もうすぐ秋に変わる。
それまでのひととき、
一瞬の夏が終わろうとしている。
明日たぶん天国に還るらしいから、今日のうちに言っとく。
私、あれ以来もう林檎は聞けない。
そりゃ選曲したのは私だよ。
でも死ぬ2時間前に林檎の歌詞を読んで聞かせてくれたんだもん、
ほかに思 ....
「信じてる」
と
「信じたい」
って
表裏一体だね
でも
わかんないけど
私
あなたを
信じてるよ
こころから。
だから
あなたの「信じたい」を
「信じてる」にしたい ....
きもちの彩も
葉っぱみたいに
入り組んでる。
それぞれ
模様が違うから
いいんだろうな。
たぶん。
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