平らなのを見ると
なぜか
悲しくなる。
たくさんある雲の
底が全部平らで
地上に影を落としながら
動いていく。
刻も世界も
動いている。
あたしの
生きてる「証」
ポイントなんて(気にしない)
ポイントゼロでも(気にしない)
ゼロ続きでも(気にしない)
せっかく書いたコトノハを
ゼロだからって(deleteするなよ)
心のなかの(かたまりを)
....
じゃぶじゃぶと
水音立てて 顔洗う
真夏の恋の
すっぴん勝負
真夏なんだもの、
海へ行こうと彼が言う。
そこには豊かな海があった。
ちいさなかわいい生き物が、
澄んだ水を泳ぐ小魚が、
思っていたより
生気に溢れた
あまりにも豊かな海が。
....
一瞬で消えてしまう美しさ
だから
いつか
あのひとと
見たいのだけれど
一瞬で終わる恋だから。
いくつもの命が
茹でられて
ここにある。
お盆には
天より魂が還るという
亡き親友よ「おかえりなさい」
夏の宵
泣けたらいいなと
ふと思う
蚊をたたく
てのひらためらう
夕暮れ時
夕餉時までの
薄昏のとき
夕と夜の
とけあうあわい
小鳥たちよ
おやすみ
また
明日の朝
その鳴き声で
やさしい目覚めを
真夏の光の飛沫を避けて
ふたり木陰に逃げこんだ
あのひとの
はにかんだ笑顔
ふたりでうっすら汗をかいて
このまま木陰を散歩しよう
過去を忘れながら
未来を語りながら
あのひとは
きいろいマーガレットのように
あたたかく
あのひとといると
わたしは
日だまりで眠る
ネコのようだった
花を飾って
思い出して
花を飾って
あのひとにも日だまりを
不安定
大気の様子が不安定
あたしのコイも不安定
朝
カーテンを開けて
入道雲と対峙した
…むっ
負けた…
いいよ
今日も真夏日和で
坂道の下で
夏を深呼吸する
あのひとが
駆け下りてくる気がして
風を待っている。
あのひとへの想いが
空に散るまで
風を待っている。
あたしはエゴイストだから
自分のしあわせしか考えない
だから
笑って
あなたの笑顔が
あたしをしあわせにする
他の誰かとでもいい
笑って
あなたに
しあわせになってほしい ....
夕方の海は
ひとも去って
見捨てられた波は
静かに静かに音もなく
けれど
夕方の色彩
こんなグラデーション
あたたかな海の水に
想いを溶かして
飛行機雲が消えゆく
夢のように
やさしさのように
小さい頃
ラムネのビー玉は
取れると思っていた
母と行く縁日
たくさんの人混みに
少し怯えて
けれど
ピー、ポンポン、シャラシャラ
音に惹かれて
駆け出した
ー手を離さない ....
ハートのかたちの葉が揺れて
わたしの想いも揺れる
あのひとと
一瞬みちが交差した
あのひとは通り過ぎていき
わたしはあのひとの
遠ざかる背中を見ている
一度だけでいい
その ....
眠り薬を30日分呑んだ翌日
あのひととふたり
芝生に横たわって
空を見上げた
すっかり忘れていた
空はまだ蒼いということを
自然はまだ美しいということを
この世界にも
まだ生き ....
いつか
あのひとに
花を渡そう
薔薇のように豪華ではないけど
わたしの想いのような小さな花を
きっと
ちょっと
困った顔して
でも受け止めてくれるかもしれない
あの笑顔で
遠い遠いむかしに
しっかり閉めたドアを
ノックする音が聞こえる
だれ?
わたしは
おそれつつ
ドアに近寄る
ノックの音はやさしく
そう
ドアを開ける日が
そこまできている
「暑いよぅ」
…だから
お家に入りなさいってば
窓を
開け放して
眠った朝
窓辺に
水滴が残っていた
それは
音もなく
部屋に
忍び入ったのだろう
まるで
わたしのこころの
あのひとの面影のように
月が
滲んでみえる
わたしにだけ
淡い淡い想いが
空にとけていく
たくさんの
言葉を交わしたはずなのに
覚えているのは
「さよなら」
の四文字だけ
もう
顔も思い出せない
その仕草も
でも
まだ
あなたが好きです
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