つぼみをずっと見つめている

このつぼみが開いたら
あのひとが
電話をくれる気がして
漲っていく深夜の街を
あなたと走りぬける

夜風も何も感じない
景色なんか見る余裕ない
いまスピードは230km/h以上

だから
このしがみついている感触がすべて
この手を離せば
 ....
滑走路を見ていた

その先は海

青く小さな灯が
巨大を導く

旅人たちは
デッキに出て
期待と少しの不安と

このひとたちに
幸あれかしと

通り過ぎる風は
海の香りがした
甘いモノが好き
いくつでも食べられちゃう

あのひとの笑顔が好き
いくらでも見飽きない

でも
そんな風に笑ってないで

もう いいから
何もかも忘れて
抱きしめちゃって
ミンミン、シャララと
朝からセミの声

思いきり
深呼吸して
空を見上げて

ぽかりと浮かんだ
雲に手を振って

よし。
夏を迎える
準備ができた。
天気がいいから
あのひととふたり
散歩に出かけた

珈琲を飲もうよ、と
あのひとがいう

わたしも頷いて
ふたり喫茶店に入った

向かいあって
お茶するだけでもしあわせ

一 ....
さよならを
いうまでもなく あのひとの
背中が これで 終わりといってる
自由が欲望を抑圧する

整理されない感情は
内へ内へと

静かな沼の中は
崩れゆく不安でひしめき

儚き夢は
虚空に消え

一瞬の希望は
断片のごとく

日々を過ご ....
なにもすることのない月曜日だから
なにもしなくてもいい月曜日だから
木陰のベンチでまどろんだ

静まり返った林は
小鳥たちの鳴き声しか聞こえず
風はそっとわたしを通り過ぎていき

こんなのは間違ってる ....
夜の暗闇の中
街の灯は瞬いて

あのひとは
何をしているだろう
その疲れた身体を横たえて
それとも
誰かと笑いあって

好きです、
とも
慕っています、
とも
言えなかったひ ....
今宵
月はぬくぬくと満ち足りて
らすらぎの中で
空に身を横たえる

ひとは
その光に
祈りを捧げる

世界の平和?
明日の試験?
それとも
恋の願い?

月に祈りをかけて
人びとはそれぞれの夜を越える
あの頃
夏は飛沫だった

太陽の光も
プールの水しぶきも
弾けるサイダーも

無意味に思えるほど眩しく輝く飛沫だった

バスに乗って
あの頃に帰ろう

せめて

記憶を辿っ ....
遠く虹が見えた

それは
儚く夢のように

あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって

虹のたもとには
幸せがあるという

探しに行かなくても
ささやかな幸せは

たぶんこ ....
セミの鳴き声がうるさくて
透明な風がふいて
初夏の香りがしていした

生きていれば
いいことがあるよって
そのうちきっと幸せになるよって

俯いて歩く帰り道
足元の青い花が揺れる

何の根拠があって
 ....
夜があけて
朝が来る

まるで
果てしのない
悪夢のように

けれど
赤い太陽が顔を出して
おはようと呟いて

1日が動き出す

例え
今夜の夢で
また辛い思いをしても
 ....
夕闇のなか
あのひとを恋しく想う気持ちまで
まぎれてしまった

夜のなかに
わたしのなかに
空っぽがあるの

小さな空っぽがたくさんあって
どうやっても埋まらないの

まるでガラスの中の泡みたいに

でも
その泡が
わたしを彩ってるのかもしれない

こ ....
過去の記憶が
感情が
腐食されていく

それは今日の恩寵なのか
それとも
明日への道標なのか

わたしの上には
初夏の青空が広がっている
薄い薄い紙を
何枚も重ねるように
一日一日が過ぎていく

でも
覚えておかなくちゃ
あの大きな心を
忘れないようにしなきゃ
あの大きな優しさを
悲しみを抱えて
苦しみを抱えて
それでも
わたしたちは
旅を続けなければいけない

何処へ?

風がふいた
もう7月
新しい夏が来る
そこは
静寂の世界だった
すべては枯れ果て
耳を澄ましても
何の音もしなかった

かすかな暖かさも失せ冷え切り
それでも寒ささえ感じないような

視界が遮られる
見渡す何もかもが
 ....
ほら
きっとあの雲のなかには
朝陽が隠れてる

薄い天使の梯子を下ろして
わたしを天空へといざなう

雲の色も形も
刻々と変わって
変わらないものなんてなくて

永遠なんて信じない
この一瞬がすべて
 ....
このやさしき夕暮れのなか
あなたはなにを想う

陽が沈んでいく
あたたかなやさしい一日が
終わろうとしている

このやわらかき黄昏のなか
あなたはだれを想う
中古品も
古着もきらいだけど

アイシテルって言葉は
何回使ってもいいよ
あの
紅く透き通った朝陽は
使い古されることもなく
一日中世界を照らしていく

この光を待ち焦がれる夜も
この光を恐れる朝も

この一日
誰かは泣き
誰かは笑うだろう

わたしはたぶんたくさん泣き
き ....
この
小さな野花を摘み取っても
だれも気がつきもしない

手折ってしまえば
すぐにしおれること
わかっているのに

わたしは小さな罪をおかす
この朝の広がりを
この朝の色彩を
この朝の香りを

ともに感じられるひとが
すぐそばにいたら
それだけで
こんなに寒い夏の朝には
キミをなにかで包みたい

アイかなんかで
雨が降りはじめたら
散歩に行こう
フードをかぶって
緑色の雨靴を履いて
でも傘はささないで

寒いかな
きっと寒くなってしまうね
そしたら
あのひとを思いだそう
きっとこころがあた ....
すごい風がふいていて

あのひとへの気持ちも飛ばされそうで
こころが全部ふき飛ばされそうで

蛇口から水が流れるようにことばが溢れそうで
すべて話してしまいそうで

でもそうなったら
 ....
風音(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
花開くまで携帯写真+ ...107/8/2 16:20
深夜走行自由詩4*07/8/2 12:42
夜へとつづく道携帯写真+ ...2*07/8/1 21:41
甘いモノ携帯写真+ ...207/8/1 9:14
夏支度携帯写真+ ...5*07/8/1 6:25
遅い午後に携帯写真+ ...4*07/7/31 19:33
別れ短歌207/7/31 10:38
日々自由詩207/7/31 6:52
木漏れ日のなかで携帯写真+ ...2*07/7/30 18:58
片恋携帯写真+ ...8*07/7/30 6:44
満月携帯写真+ ...2*07/7/30 0:00
追憶携帯写真+ ...10*07/7/29 10:38
虹のたもと携帯写真+ ...9*07/7/28 17:03
梅雨明け携帯写真+ ...3*07/7/27 17:41
今日のはじまり携帯写真+ ...5*07/7/27 6:14
夜になったら携帯写真+ ...3*07/7/26 19:22
気泡携帯写真+ ...5*07/7/26 6:33
記憶携帯写真+ ...5*07/7/25 11:03
薄紙携帯写真+ ...3*07/7/25 6:30
何処へ携帯写真+ ...7*07/7/24 20:35
静寂自由詩7*07/7/24 11:01
あの光携帯写真+ ...5*07/7/24 6:06
この黄昏のなか携帯写真+ ...3*07/7/23 18:33
リサイクル未詩・独白6*07/7/23 8:57
まるで花びらのように携帯写真+ ...5*07/7/23 5:22
罪をおかす携帯写真+ ...4*07/7/22 12:03
この朝携帯写真+ ...4*07/7/22 7:08
夏の寒い朝には携帯写真+ ...5*07/7/21 18:22
雨が降ったら自由詩5*07/7/21 16:39
風がふいた自由詩7*07/7/21 13:26

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