みなもがゆれるので
ぎちぎちと木の船はゆれます
のどかな光景に浮きあがる
つきは 泣いているのか
きもちばかり哀しそうです

とおい、ちかい、とおい

ほうきぼしの
しなる、ながくた ....
拝啓 十日後のワタクシ様

今日は怒りあり余って
車の鍵を投げつけたところ
見事に壁に刺さりました

さすがにまずいと思いましたが
あれくらいの穴
言わなきゃ誰にもわかりません

 ....
『箱に入れました』
 それは

『箱に入れました』
 それは何故か

『思ったよりは軽いんです』
 犬でも猫でもないから

『生きているのか解りません』
 時計の音もないっぽい
 ....
廃線私鉄にぐるぐると包帯を巻く
自分にかぶせて同情をする、鼻をかむ


どこかに忘れたバギーを探しに行っただけです
嫁に電柱につながれています


童心に返ります
骨折して入院
息 ....
つらつらつらと
したためるように降りますので
真夜中、
ふとんの中より失礼して、私は両の耳で静かに拝見いたしました

お手紙は
窓や庭の木木いっぱいに長々と書かれてありますようで
これは ....
なぁ
寂しい

ヘリウムを吸ってるよ

僕と
僕の分と
 二人分


針葉樹の季節が来てる

服と
ココアが
二人分、冷えてる

黙って伏せれば
机だけ 温かい

 ....
 かえってしまった

温めることは出来ないと思う
キスも
もたれかかることも

ただ、匂いだけは忘れないし
変わらずにあるのだと思う





側にいること、
今夜が一番 ....
  言うことを聞かない。

素直に変換だけしていればいいものを
私の気持ちを、
心の声を、
イメージを、
細切れにしては意味不明な暗号に仕立て上げる。


  おちょくっているのか
 ....
書店で
なんとなしに手に取った本を
逆さまにして振ってみた

パズルのようなものが降るかと思ったのだけれど
うんともすんとも言わずに

  いや、空気はすんすん言っていた

なんだ
 ....
ここは閑静な街だと思っていたのだけれど。
窓少し開いてるよ、近所のお姉さん。

通り過ぎざまに目があって
独りで
シ てるのですか

責任とれとかよしてください。
あめ、ぽつり

 ....
あたたかな
はらから
あいのじかんから

さようなら

うまれたのです
冷たい人ね、と
言われた彼女を
それなら
と、
温めてあげました

優しい人とはほど遠く
弱い人になっていました
おかあさんが
いないそうです


欲しかったものを
手に入れ ....
あこがれを現実にする

十五の夜

早いね、人一倍



足早に

あっけない
それは夏のことでした。

自分によく似た蝉殻を
空き地の影で見つけました。

思い出を綺麗に残したい、だなんて
それはそれは
よくいったもので。

密閉できる容器が無いので
冷蔵庫 ....
男の子の書くロマンと
女の子の書く優しさを
足して二で割ったものが

僕の物になればいいと思う
其れがシーサイドアクアの香りなら
なおいいと思う



文学小僧にしか解らない話と
 ....
シャツが僕に滲む
けれどどうでもよかった

息継ぎもなく
おでこは
机とずっとキスをしている
僕は其れを見ない


脳に埋め込まれた
小さなモーターだけが
頭の中で回る

震 ....
僕にだって不満はありますよ。

タマゴの値段高いな〜て思う時とか、
使えないからいらないって物扱い的発言を投げられた時とか
義父母のチョットした態度にだとか。

若い頃は、親父が嫌いだった ....
愚民よ
おまえに人らしい血は通っているのか
手の平を見よ
血管を探せ

赤の
青の
紫の
無数の上に
人と人との繋がりが

見えるか


いや、見ようともしない


 ....
歩道に腰掛けて、{ルビ端=はじ}の方の草をむしり
少し冷えた冬を探すような

三年目のひとり暮らし

宇宙は大分離れて見えるが意外と近い物だと
そう知っている
手を伸ばせば触れられる
 ....
友人から、世間話(といっても他人様の家庭の事情)を聞いたりしていて、

"現代社会ってそんな感じはある"

なんて。メールのやりとりをするのと同時に其処にいつか自分が麻痺し ....
本当の意味は用もないことをべらべらしゃべること。
みたいですね。


しっか〜〜し!



普通に"駄目な弁当"と連想した私は素直な人間とも言えよう。
何を隠そう ....
ツナの油を切ってる
そんな君の手はコーティングされて。

きらきら光る
そして




  ローションより
  ローションより
  ローションより




もう 舐めて ....
はんぶんこ
君と僕との間を
はんぶんこ
もう言葉は必要ないね

其れはすごく素敵だね

けれど
言葉以上の愛を語るには
それだけじゃどうしようもなく
物足りない


そうだね ....
近所の人が芸能の話題で盛り上がっていた。
聞き耳を立てつつ、玄関前の植え込みの草をむしる。

ああ、大御所と呼ばれる人たちは
ちやほやという栄養をたくさん食べなければ
生きていけないらしい。 ....
昼間の団地で
あの頃に浸りました

きっと此れは犯罪です


いけないことと思いつつも
衝動に駆られ
ピンポンダッシュ


狙ったのは、うちより少し遠い、端の方
あったこともな ....
糸電話、もしもし
壁に繋げて、もしもし

お返事は、とても静かで
耳に水が入ったみたいに

こおおお、こおおお、と
冷たくもなく


母なき胎児になりました
繋がるものがありませ ....
頭の中で
蜘蛛の子が散った
炭酸に身体を
浸したみたいに
鳥肌がたった

放心状態の間は
あまくも
からくも
ならなかった

ちゅうぶらりん

そういやと
他人の言葉を
 ....
そういえば。
と、思い出した。

子供の頃、歯を投げたことを。
祖母に何かを願って投げろ
といわれ、"冷やし中華"と言った気がするのだが
いつ、歯の効果があったかは未だ ....
なんだおまえら
と、思うはおやつの頃の喫茶店の中

やつら
梟みたく囁いて昼間の光に盲目になっている
バードキス
ひどく汚い音


男は小太りで
ああ、豚骨の匂いがしそうなくらいぎ ....
フクロネヅミ(59)
タイトル カテゴリ Point 日付
めるへん自由詩5*07/11/1 10:11
拝啓、ワタクシ自由詩507/10/29 16:07
子供を捨てる未詩・独白107/10/27 14:35
お年寄り様、お大事に短歌007/10/8 8:46
雨つづり未詩・独白15*07/10/5 12:01
不眠自由詩207/10/1 11:43
自由詩5*07/10/1 7:34
キーボード未詩・独白1*07/9/28 6:15
さがしもの自由詩9*07/9/24 12:54
カッパときゅうり未詩・独白1*07/9/23 7:35
たつこと短歌3*07/9/22 8:28
彼女自由詩9*07/9/21 19:18
はじめて。短歌1*07/9/21 8:08
蝉殻自由詩3*07/9/21 8:02
ブレス未詩・独白2*07/9/20 16:37
空白自由詩2*07/9/20 15:41
距離を保つ術 修得は難しいのか[group]散文(批評 ...2*07/9/19 8:34
血をめぐらせろ未詩・独白1*07/9/19 8:00
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ツナ缶未詩・独白1*07/9/13 19:44
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立ち話自由詩1*07/9/11 22:29
童心未詩・独白3*07/9/11 10:55
糸電話自由詩2*07/9/11 10:05
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歯の行方未詩・独白10*07/9/10 9:17
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