全ての音は
その意味とは別に
風としての役割をもっていて
幼気にも震えながら
あなたの声になり
そして歌となる
世界の空気を吸いなさい
それはあなたの前にある空気です
すべてが混ざ ....
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のよう ....
赤いくつに 白い紐をとおして
おめでたい歩調で歩いている
彼女が30mはなれたら
次のページに進んでみよう
赤いコーラの缶のふちに
黄色いハチがとまっていて
栄養を蓄えているようだから ....
段ボール引き裂いて
あみだくじにしたら
どっかいけるかもしれないよ
外国を使っていちいち郷愁をあおるやつら
東北弁にセンチメントを感じてから言えよ
するめいかでロマンを語れ
できないならそれもい
全員一回死んでこい
そしたらそれが今だ
自然に勝てない芸術だ ....
トライアングル
カラカラたたけば
遠くで聞きたい鋭い音
速度を弱めて響きを遊び
近づいてみた
余韻をしっかりミュートして
アコーデオン的な手法で
空気を押し出し
塗り尽くせればいいなと ....
暗い道を進んで
どこまでいったかわからないけど
結構遠いところのようです
大きい箱に入ると奇麗になって
また汚れておいでってことみたい
お母さんみたいだね
何人かの子供は帰ってこない
で ....
映画でいっぱい倒れる人
真ん中いっぱい悲しくして
はじっこにいたら消えてなくなる
廃棄のできないわだかまり
ぐらつく感じをきちんと押さえ
ぱしゃりとやったら感動一つに
そんなことより
....
近いことは似ていることじゃないよ
目盛りは人間がつくったものだ
でもアナログって素敵だと思う
そことそこの間。そのくらい!
そしたらきっとあなたは、感覚をうけいれる。
離れているのに似て ....
三角形の一つ目に
爪先で傷をつけ
うるさい音のもぐりこむ
8月の割り切れない昼間
少しずつ増えて行く時間を
どうしようか迷いながら切り取り
ためにためて溢れ出しそうになると
僕はきっと故 ....
あたしは今夏にいる
光があって、温度がある
海も眩しく、人も眩しい
空は青くて、水も青い。
汗が流れて、夕立もある
水と太陽
でもね。夏が終わると
かなしくなるんだよ。
....
目を開けても
何もかわらない。
口をあけても
なにも出てこない
朝が来る
光につつまれた
心を開ける
見えない光
本当は
なにがかわるんだろう
便利な影がひょろりと抜けて
窓の向こう側教えてくれる
ひどいよこわいよ
でも奇麗だよ
でも危ないよ
でもおいで
あたしは驚いて
心の準備ができてないから
君のようにひょろりって ....
さらり 落ちてく 雫
見えないけど しょっぱいな
春の夜更けに 声も出ない 君の肩
探しに行く
奥へと 蒼い海
甘えた指先に
花の調べと 温かな肌の
二人の未来は
楷書で描 ....
どうでもいいんだけど
プリンアラモード
英語でいえば
プリン イン ザ スタイル
ようするに
かっこつけプリン
わたしは底から空気をいれて
かろやかにおちてくる
不安定なあなたが好き
....
みずいろは
水の色なんかじゃない
水は透明だ
人が作りだすものは
透明なんかじゃない
だから
見えない気持ち
まぜこもう
ほら水色になった。
ねぇ‥? うん。 冷たい風が 縮める距離
間違いだらけの手紙をひとつ破いた
本当のことばかりかいてあったけれど
まっとうな手紙を一枚書き上げて
僕の本当の言葉にしてみました
秋のない国は落ち葉をおとして
紅くそまった山の地面は湿 ....
むずがゆい 言葉を 一つしたためて
咀嚼したのさ 春の日を
町はあきらかに 浮ついていて
力を抜けよと 僕に言う
言葉の力は弱いんだ
でもそれは時と場合によるんじゃないか
かすかな希望 ....
写真の中に住んでいる人がいて
彼女は風も匂いも気にしてなんかいない
写真の中に住んでいる人がいて
彼女は形と色に執着する
動きのないまわりの空気は重たく
心の中を伝えるのは表情だけ
言 ....
今からはじまる
世界はしらない
いくつの形が
崩れて生まれるのか
今からはじまる
世界はしらない
どれほどの雨がふり
ながれさる思いの数
簡単な言葉を
いくつもつなげて
描 ....
持ち越した 次の夏への思いでは いつまでたっても奇麗なままで
0.12sec.