ぽとり 私の胸の中に飛び込んできた
水滴は波紋を広げながら
囁く
囁くよ
未来永劫の孤独と虚しさ
此処で立ち止まれば終点となって
一切にfinの文字を打てるのですか
この空は ....
この花が降り終わったらお別れです
あなたが無邪気に喜ぶ姿を見れたら
私も笑って手を振ることができそうです
花はどんどんと降り積もって
この世の悲しみも汚さも痛々しさもすべて
綺麗 ....
短歌。音を奏でる楽器と共に。
・初めてのトランペットは鳴らねども 初恋の音は高らかに鳴る
・黒白の鍵盤並ぶピアノ弾き この思いにも決着つける
・打てば鳴り響き ....
思い出がスライドしていく
綺麗な言葉でくるまれて
一点の曇りもなく磨かれて
愛しているよと
愛していたよと
優しく思いを投げかけるばかり
君の瞳の中でも
あの光景は映 ....
夏のことならば覚えている
青く燃えさかる空の下で
君が笑った
僕は無言でそれを見ていた
うねる熱風に汗が浮き出ても
君だけを見ていた
そして季節が半回転
冬の ....
短歌。刻一刻と色を変える空に寄せて。
・朝焼けに浸すこの目に映るもの あなたと共に眺められたら
・紺碧を切り裂く白い蚯蚓腫れ あの飛行機は何処へ行くのか
....
短歌。花の咲く頃を愛する心に寄せて。
・桜散る花びら君の唇に 春のキスだと君が嘯く
・ヤマツツジそっとこの手で摘みあげて 燃える思いを知ってください
・紫 ....
花を食む
あなたが咲かせてくれた花
今までで一番きれいな花
それを散らすのは忍びないから
私は花を食む
想えば想うだけ
蜜は甘くなった
花は芳しく香った
花 ....
またねと君が笑う
次の邂逅はいつだろう
嗚呼 桜花よ散るな
君の姿が見えなくなる
僕らが迷子になってしまう
繋いでいなかったんだ
手を離す云々の話じゃなかった
....
彼の地にて散らん散らんと名乗れども空の狭間に散るぞ哀しき
桜木の袂に立つ吾(あ)君想い吾桜花などと弱さを隠す
白く咲く桜花を愛でて身を寄せる散るが定めの貴方と思えば
....
夢を見た その後に
このあめ玉の甘さを知る
さきほどあなたが
私に託していった
お別れの品
悲しいことがあれば
あめ玉はすり減り
嬉しいことがあれば
あめ玉は大きくなる ....
あなたの不在がもたらしたのは冬だった
酷く冷たい冬だった
雪が積もり空が閉ざされても
私は知っていたから
春が来ること
あなたじゃない誰かがもたらす春を
私は予感していたのに
桃 ....
0.07sec.