渦巻く大海

荒れ狂う空の下


{引用=―レヴィアタン}


昔 昔 だけれどね

覚えているよ あの姿

怖いものなしの強い船長が

唯一 怖がっていた 水の悪魔
 ....
廊下の向う側に、貴方が見えた。

机の上に置いたシャープペンシルを、もう1度持ち直す。
閉じかけていたノートに、日本語訳を書き込む。

ペンを左手に持ち換える、廻す。
指の間をペンが通 ....
先駆けの詩人を

感じて

先駆けの詩人を

見つめて


私は

何がしたいのだろうと

何を伝えたいのだろうと

考える


先駆けの詩人が

私たちに ....
ルシファーよ

驕り高ぶる地獄の王よ

貴様が何だと言うのだ
貴様が何だと言うのだ

私は何も怖くなど無い


ルシフェルよ

かつての同胞よ

自らの翼をもがれた愚か ....
いつも同じ風景

いつも同じ席順

いつも違う組曲。


バスループ・ストップ


夕方 4:34

おじいさんがターミナル前で乗る。

夕方 4:42

初老の男 ....
1枚の紙がたくさん集まって段ボールが出来てるんだよ
薄い紙1枚じゃ支える事ができないから

いや
薄い紙1枚でも心は支えられるんだ、心は
あと間接的に身体をもね

でも
モノは紙1 ....
王子様が手にした

世界の終わりの記憶は

国中を巻きこみました。

王子様が出した命令に従って

暴徒化した住民達は

隣の国を滅ぼし

やがて大陸へ

そして世界中 ....
ここに住む人もきっと

南十字までの長い旅路に

知らぬ間に呑み込まれてしまってるんだよ


銀河鉄道に―act ?


「此処に夏が訪れる事はありません」

翌年の不動産 ....
November 29th

コチラ Mars Odyssey
Phoenix Phoenix 応答セヨ

コチラ Mars Odyssey
Phoenix 応答セヨ

応答セヨ・ ....
或る大学教授
「神話みたいな世の中なのです
私たちが生きた証も
いつかは神話に変わるのです」

すべて実際のことが本に記されてるって云うの?

或るビルの清掃員
「いつか地上に戻れると ....
流れて消える 澄んだ水のように

渦巻いて

渦巻いて

沈んでいった小石のように


コウノトリが歌うまで


―ねぇ、良かったわね

厄介だったじゃない、あなたまだ ....
雨と風と雷が続く

黒雲から響いた小さな神様は
人々を驚かせるのが楽しいみたい


私はというと

窓際から
風を
雨を
雷を
堕ちてくるちいさな悪を
黒雲を
霧となっ ....
君の歌声と
僕の弱さを標した詩が

宇宙の隅から
宇宙の果へ

届く日が来るように



アレックスの海岸へ



―君の
マイク越しでも近くにいるみたいな歌声が
 ....
何時ぞやの

埃屋根裏

その中で

埋もれた君と

記した{ルビ優仮名=ことば}
一番近くで、貴方を待っているからね―


過ちに会える街


【次は 終点 {ルビ蝶過=チョウカ}】

聞いた事の無い駅名だった。
3年間、生真面目で優秀な社員を演じ続けた僕は、 ....
私の生まれるべく世界はきっと

此処なんかじゃないわ


ロボッター


消えていく電子回路
刻んでいく時計の針
狂っていく秒針の妃

{引用=もう、疲れたのよ}

泣 ....
私は知りたい 眠らない夜のこと

貴方を止めない 何処へでも行けばいい

彼は忘れたい 影と光のこと


輪廻―バリアループ


近代的高層建築物
その波間に抱かれて 夢を見 ....
目覚めたら、
大昔の神殿が目の前にあったんだ。



或る街で眠るお爺さんの夢



目覚めたら、大昔の神殿が目の前にあったんだ。
中からは呻き声や溜め息や嘆きの叫びが聞こえて ....
本当に

本当に

好きだったんだ

愛してたんだ

・・・本当に




世界が反転した夜に




オリオン座流星群が
真横を通り過ぎて
その残像がある ....
彼女を

彼女の生きた証を

彼女の存在を

世界の記憶から消さないで下さい


プログラミング・オレンジ


今や準惑星になった冥王星の
隣に寄り添う{ルビ衛星=カロン ....
marry meは言えないさ

僕らがいくら小さいからって
何でもできるわけじゃない

marry meは言えないさ

言えるのはきっと
大人の世界でちやほやされた
イチブのコド ....
私はずっと此処に立っていました。

8世紀のあいだ中、ずっと。

私の周りの360度しか解りませんが。

変わってるんですよ、地球は。


綺麗に流れていく夕焼けに、

人間 ....
―あなたの中に、「僕」はいますか?


街中、世界中、宇宙中、


きっと僕が中心の世界が、何処かにあるんだろう。

コンピュータの中にも、世界がある。
吉原の中にも、せかい ....
小指の腹を、刺し子針が通り過ぎた。

私が絡ませた黒い糸をほどいていた貴方が、
視線を、
私の小指におとした。

流れ出る鮮血が、
小指の先の血管にまで巡って、
そのあと、
真っ ....
沈静

電波塔 ただ高く細く輝いて 幼き日々の抱擁を翔ばす

{ルビ五月三日=やくそく}

【最愛】を 失う彼女を手放して 外を駆け出す あの日の{ルビ自分=わたし}

{ルビ最後 ....
異国の土の上で、貴方は戦っていました。

壊れかけている要塞の一番上で、アーチャーとして戦う貴方は、
いつか見た神話の
争いの女神によく似ていました。

貴方は装備もあまり整っていなく ....
昨日、私は母校のブランコを見ていた。

揺れる姿はまさにブランコ・・・

でももし私が生まれて初めて「ブランコ」という物を見たら、
果たして「あ、ブランコ」と思えただろうか・・・

 ....
―聞いた?昨日の話

―教会で孤児が死んでたって話?

―そうそう。
なんでも見つけたのはあの若いシスターだって話よ。

―あら、あの厄介者が?

―神父様が拾ってきた、全然表情 ....
どうしてお前は

そんな素敵に笑える?


眠りに落ちたら、私は


マリア、まだ眠れないのですか?

私がまたおとぎ話でも聞かせてあげましょうか。

そうだ、

この ....
あの方を

コントラバスの弦の上

孤独にさせた

「{ルビ悪魔=わたし}」を憎む
セルフレーム(83)
タイトル カテゴリ Point 日付
レヴィアタン —嫉妬—自由詩1*09/2/27 22:13
慈雨自由詩109/2/10 20:45
先駆けの詩人を自由詩209/2/5 23:25
ルシファー —傲慢—自由詩1*09/2/4 21:27
バスループ・ストップ自由詩109/1/27 20:13
日曜日夜、家族の夕食後自由詩2*09/1/4 21:41
ゴヒャクブンノイチ[group]自由詩1*08/12/31 10:33
銀河鉄道に—act Ⅱ自由詩108/12/23 10:22
フェニックス〜途切れたままで〜自由詩008/12/16 21:13
創られたのだから。自由詩3+*08/12/4 15:35
コウノトリが歌うまで自由詩108/12/1 20:15
自由詩108/11/27 18:19
アレックスの海岸へ自由詩108/11/23 16:05
センブンノイチ[group]短歌008/11/14 19:45
過ちに会える街自由詩308/11/10 20:18
ロボッター自由詩208/10/30 21:22
輪廻—バリアループ自由詩108/10/26 11:05
或る街で眠るお爺さんの夢自由詩008/10/25 21:16
世界が反転した夜に自由詩208/10/23 15:44
プログラミング・オレンジ自由詩108/10/17 19:51
コドモノセカイ。自由詩108/10/14 20:00
樹齢800年自由詩108/10/13 19:12
街中、世界中、宇宙中、自由詩008/10/6 20:18
小指自由詩4+*08/10/3 22:22
ラスト・ラビット短歌008/9/27 17:05
護るべき砦自由詩008/9/24 23:52
名前散文(批評 ...1*08/9/21 9:25
祈りを捧げるときには自由詩208/9/19 20:14
眠りに落ちたら、私は自由詩108/9/15 17:37
書き込み画面の在る場所短歌008/9/14 11:36

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