何のために
東京に出向いたのだろう
しょんべんしながら
後ろ向きに走るためにだったのか
それとも
夜中のグランドに
ロケット花火を水平に打ち出して
土煙が上がるのを
眺めるためだったの ....
贈り物をした
届くだろうか
どんな顔をされるだろうか
私の名前について
細かい説明書を添付することを
忘れていたが
不親切だと思われないだろうか
何しろ
贈り物を ....
鋼鉄の鎧が
にぶく光るのを見たか

青く濁った
異次元が
ゆがんで
その先に
銀色が
にぶく光るのを見たか

かっと開いた
漆黒に
あっという間に
呑みこまれ
あっという間 ....
だっこしてと
駄々こねながら
ぼうやが
わんわん泣いていた
地面にしりを
ぺったりつけて
だっこしてと
わんわん泣きながら
駄々こねていた


  いつだったろう
  大きく声 ....
ダバダ
ダバダ
ダバダダバダ
ダバダ
ダバダ
ダバダダバダ

  体かくして
  顔隠せず
  白い世界に
  赤い頬
  ダストがかすめる
  鼻の先
  一瞬
  シュ ....
腹下し
出るのは音と
水ばかり
それでも減らない
体重頑固に
集まるということは
弾け
飛び散る為の
エネルギーを貯める行為であったが
されど
全てのエネルギーが
その
飛散の為にのみ
使われるというわけではなかった
別離の為の決意という
破 ....
蓮の下
蓮の下であった
花が
花が開いた
泥色の
花が
一つ二つ三つと

やがて
しばらくすると
いつしか
揺れて
 ....
外食するなら
インスタントラーメンに限るのだ
シングルバーナーに火を点け
無愛想な顔をしながら
無愛想なクッカーに水を張り
無関心を装いつつも
早く
早くと
急かしつつ
慌てるな
 ....
先生が
開口一番教えてくれた

  あなたがたは
  だまされている
  私たちは
  搾取されている

政治経済の授業の中で

  財ある者しか
  豊かな教育を受けることがで ....
散歩がてら
投票所まで向かう
混雑することは
目に見えているから
歩いて向かう
自転車にすら乗らない
あんまり
早く着きすぎると
誰に投票するか
決めきれなくて
それは
どんなに ....
     デモでもね
     でも
     デモね
     デモね
     でもデモ
     デモでもね

進む
進むぞ
でも
デモね
高鳴る胸と
でも
デモね
 ....
 つい、先日の事なんだけれども、昔釣り場として通っていた池の周りの道を車で走っていたら、逆走車が・・・はい、自転車なんですが薄暗くなってきているというのにライトもつけず、その上、スマホらしきものをいじ ....  で、口先乾かぬうちに。
まぁ、こんな場所借りて夢想の論を語ったところで、それがどうというわけではありませんが。

 考えてみりゃぁ、日本で『選挙』というシステムで政治をどうこうする、という習慣 ....
 私事で恐縮ではありますが、つい先日、久しぶりにステントを埋め込む手術を受けてきました。
 恐ろしいことに、どの程度のものなのかまったく知らされていなかったものだから(7時間かかりましたよ。)受ける ....
努力は人を裏切る
努力は人を麻痺させる
努力とは
麻薬だ
努力したことに
陶酔して
努力のための
努力を求め

気づけば
残っていたものは何一つない


憎しみは人を強くする ....
樹は伸びる
樹は伸びる
樹は掻き分ける
樹は伸びる
樹はかき分ける
樹は押さえつけ
樹は伸びる
樹は向かう
樹は向かう
樹は進む
樹は伸びる
樹は押さえつけ
樹は掻き分ける
 ....
結局のところ
友達と呼べるものが
充分には居なかった
念の為に
少なくとも
手に届く範囲ではと
慎重に限定してみれば
確実に居なかった

ぽっかりと空いた空白の
360度の一点にル ....
振り切れずにそのままにしていた約20年近くを
2日間で片付けた
どさくさに紛れて様々な思い出も放り込まれて処理されていった
それを横目に見ながらも
もう二度と手に入れることはできないはずである ....
意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
夜とは本来暗いものであったということを
思い出す頃には
すっかりと目は闇になれ
波の形のいくつかをくっきりと認識できるようにはなっていた

釣りとは本来寂しいものであったということを
思い ....
 見ないわけにはいかなかった。
 人前に出て行くためには身だしなみを整えるのは最低限のマナーであったし、鼻の下のにきびがどうにもうっとうしくって、そういったものを確認しておくためにも、一日に何回かは ....
   別の生き方があったと思う

キット
設計図に忠実に従って
組み立ていれば

はじめに
描いた
チェックしていたルートを
忠実に
道を挟んでいる
道の外にある世界を散策してみ ....
派手なお囃子
とうに過ぎ
祭り終わった水面に
ホテイアオイは行進を続ける
ホテイアオイの行進が続く

世界中から
少しずつ
世界中から
削られた
かけら達と共に

ホテイアオイ ....
流れ着いたもの達が
連なりあって
銀河を形成する

流れ着いたもの達は
連なりあっても
またたくことはない
再び泳ぎだすこともない

蝿すら寄り付かなくなった
白く
干からびた
 ....
鏡の前で
気合を入れて
必要以上に頬の肉を引っ張り
各種パーツの形状の組み合わせを
色々と試してみたのだが
披露するべき相手がいなかったのだ
ということに
やっと気がついた
リサイクルショップで
古くなって
注意事項らしき説明書きも読めなくなった
免罪符を買って
飲んでみた

思い出したくもない
あれやこれやが
極めて適当な頃合に
立ちかわり
入れかわ ....
結局
私にとって重すぎたものを
引き取ってはくれなかった
調整された視覚の後ろから
脳内に浸透してくる
調整された台詞の数々を
より吸収しようと
頭を揺らし
脳内をかくはんしながら
 ....
花は沈まない
花は浮かんだままである

花は沈まない
花は届かない
界面を貫いて
進むことなく
ただ
漂っているだけなのである

花は沈まない
花は届かない
花は漂っているだけ ....
頭掻けば
机の上は
冬景色
北村 守通(251)
タイトル カテゴリ Point 日付
雑踏変化自由詩316/1/4 1:17
ほったらかしにしてきた演奏会に自由詩215/12/27 10:17
アカメ自由詩615/12/3 1:22
失くした理由自由詩315/12/1 1:26
教室暖房なし自由詩215/11/23 23:52
切り崩されない貯金短歌115/9/27 23:15
離れ離れになり会えない人々と自分自由詩215/7/8 21:36
第三十二番札所 禅師峰寺の池自由詩1+*15/7/7 19:14
インスタントラーメン自由詩115/7/6 19:24
睡眠学習突入五秒前自由詩114/5/19 2:04
投票所までの長く長く長い道自由詩214/5/13 13:32
でもデモでもね自由詩314/5/3 12:20
携帯電話散文(批評 ...013/8/18 0:17
選挙システムを考えてみる(2)散文(批評 ...013/6/25 3:06
選挙システムを考えてみる散文(批評 ...0+*13/6/25 1:29
釣りからの帰還自由詩413/4/22 0:33
迫り来る森自由詩512/8/16 0:27
休日リザーバーで釣りをする自由詩412/8/11 0:47
遅すぎた青年期の終わり自由詩412/5/13 2:31
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日周運動と年周運動自由詩312/2/11 23:12
ホームステイ散文(批評 ...211/8/31 20:33
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雨後の河口自由詩111/5/31 2:32
波打ち際で自由詩211/5/8 2:56
顔が静止する日自由詩111/4/30 19:21
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津波自由詩211/4/10 11:19
真似事自由詩211/3/20 11:57
箱庭完成川柳310/12/22 3:03

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