今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる

爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い

音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
 ....
靄に晴れ間に
溶けだしたのは
枯れた山

梅の僅かな温かみ
鼻を刺す北風が
少しおいしい

浮かび上がる傘の影に
葦より細い電信柱

ぽっとほころび
緩やか細道

宵になれ ....
キーを回すと漫画となって動き出す

空間なんか細切れだ
進む先には短針の裏側が落ちている

そのスピードで世界を巻き込み
流れる枯れ草の天井を掴み取れ

右足で踏み込め
県道を離陸す ....
昼の3時の仏間の広さに
蜘蛛の煙が溺れてる

橙で
とてもきれい

畳と繋がる線の香
ゆっくり膝が曲がったら
崩れた鼻腔で灰を呑むよ

外をごらん
四音の空色たゆたって
枯れ枝 ....
しべ(94)
タイトル カテゴリ Point 日付
喫茶店自由詩509/2/24 10:49
千鳥の影自由詩009/2/16 16:38
国道自由詩109/2/5 22:56
自由詩109/2/3 0:55

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