理由もなく
ただ
流れてくる涙を
流れてくるがまま
流す

信号待ちが
もどかしい

ずっと
立ち止まらずに
歩いていたいのに
止まらなければならないのが
もどかしい

 ....
コンクリートに
さりげなく咲く
たんぽぽ

それを見ると
不思議と
幸せな気分になる

土のない
コンクリートに落ちた種が
一生懸命に咲いている

それが
なんだか私に
お ....
パイ生地を
幾重にも重ねた
ケーキ菓子

食べるのには
ぼろぼろなって
食べにくい
でもケーキの中では
最も好きなもの

味や食感も
もちろんだけれど
幾重にも
試行錯誤を繰 ....
何をするにも
ことばは必要で

最も重要なもの
といっても
過言ではないかもしれない

それなのに
単純なことばでも
たったひとことでも
自分の意思を
示すことができる

『 ....
まだ言葉がまったく
しゃべれなかった頃
私に与えられた
くまのぬいぐるみ

UFOキャッチャーで
とったものらしい

でもそんなこと
小さかった私には
関係なかった

その頃か ....
よーい、ドン!
じゃないけれど
私の朝は
いつも慌しい

目覚ましの音を
5回くらい聞いてから
やっとふとんから出て

その後は
ひと通りの仕度を
毎朝と同じように
寝ぼけなが ....
いつもの道を
いつものように
歩いてはいけない

恩師によく言われたこと

同じ道を
毎回同じように歩くのでは
いつまで経っても
ずっとその場所で
足踏みをしていなければならない
 ....
桜が満開になると
たくさんの人々が
花見におとづれる

でも
桜が咲いている姿よりも
散っていく姿に
感嘆をもらす

どうして散っていくのに
感動しているんだろう

小さい頃か ....
すうっ
大きく息を吸い込んで
毎朝高く昇った太陽と
朝食のトーストの匂いに
目覚める

目が覚める時に
吸い込む空気は
澄んでいなくちゃ
目覚められない

朝、吸い込んだ
空気 ....
心地いいくらいの
暖かな日差しに
桜の花びらを連れた
春の風

そんな
よく晴れた日には
陽だまりの中
嫌なことなんて
忘れ去ってしまうくらいに
走り回って

疲れ果ててしまっ ....
私は
友達とか他人に
モノとか
何かして
あげるのが大好き

相手の
喜んだ姿とか
心から笑った笑顔を見ると
こっちまで
嬉しくなってしまうから

相手にもらうことばかりを
 ....
ぽっかぽかの
日干しされたふとん

お日様のにおいが
ほんわか
あたたかくて

心が
溶けてゆくみたい

そんなふとんを
頭まで
すっぽりと
かぶったら

その日の
嫌 ....
しとしと しとしと
私の心に降り続ける
神様の涙

いつまでたっても
降りやんではくれない
意地悪な涙

どんどん降り続く涙が
水たまりになって
私の心にいくつも
鏡をつくった
 ....
水色の海に
浮かぶ綿菓子
幼い頃は食べられると思っていた

でも 今は
そんな素直な考えはなくて
どうせ水蒸気の固まりで
甘くもないただ浮いているだけの
手でつかめない不思議な綿

 ....
クラウン(44)
タイトル カテゴリ Point 日付
涙と花吹雪自由詩5*04/4/4 22:31
たんぽぽ自由詩7*04/4/3 17:24
ミルフィーユ自由詩204/3/26 18:57
ことば自由詩3*04/3/25 21:22
宝物自由詩304/3/25 10:34
徒競走自由詩3*04/3/23 0:52
いつもの道は違う道自由詩404/3/22 15:17
散る姿自由詩304/3/20 3:25
透き通った自由詩304/3/16 21:08
うららかな春、物思いの春自由詩504/3/15 17:13
あげて、あげて、あげる。自由詩304/3/14 23:13
そうじ自由詩504/3/13 0:46
自由詩204/3/4 14:25
自由詩304/3/2 20:38

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