するまえに けしょうも よごれもおとして 「しよう」「脱ぐね」
空は夢
キッチンは消極的
猫のほっぺをひっぱたいて
香水の瓶をベランダから落とす
指は透明
黒板はいつもそう
アリスの背中を突き刺して
足取りは軽快な
もやもやする。
君のコト、考えるだけで、
胸がキュンってなる。
苦しくって、死んじゃいそう。
もしかして。
そうか、
これが、猫ってやつか。
私は猫し ....
生きる自由があるのなら
死ぬ自由があるのです
いつどこでどんなふうに死ぬか
私は選びたいのです
いまこのときは
私の望んだものではないのです
期待しないこと
望まないこと
全ては上手く廻るはず
「もういいかい。」
「まあだだよ。」
少しずつ小さくなる声と
少しずつ変わる風向きと
押しつぶされそうな恐怖。
全てが消える、その一瞬まで、
「まあだだよ。」
未来が何も見えなくて
後ろを振り返った
咲いた桜が散っていく
向こうには
君
愛した人と
キスをした。
あれほど欲しかった
唇なのに
今はもう
何も感じない。
吐き気がする。
愛する人への
罪悪感か。
愛した人への
嫌悪か。
目を瞑り
....
傍にいてほしい人が
傍にいないから
彼のもとに行くのです
でも彼は私を愛するが故に
抱いてはくれないのです
だからは私はまた
別の彼のもとへ行くのです
彼はきっと私を愛してい ....
明日で人生が決まる
全てが決まる
どう足掻いても
とにかく明日で
明日の俺を見て
あんたは笑うのか?
哀れに思うのか?
冷静になれ
人生が決まる?
人生なんか
決まる訳がな ....
1ヶ月だけ、
彼と同じ年になる
その間は
甘えてもいいよね?
年上だからって
強くないんだ、私
眠っているふりをした
王子のキスで目覚める、
姫になりたかったから
もう純粋ではないけれど
それでも私は、
姫になれるんだろうか
父は寂しそうだった
私と母は
何も言えなかった
テレビの向こうで
進まない議論が
繰り返されていた
民営化ってなんだ?
雨の日も雪の日も
手紙を運んでいた父が
あんなに寂 ....
目が覚めると世界は白だった
もう終わったんだと、気付いた
背伸びもせずに
キスをした
照れくさくて
そっぽを向いた
君はまっすぐ
私を見た
少しだけ
君が大人に見えた
もうすぐ貴方より
大人になるけれど
私はずっと
子供のまんま
時は流れても
記憶は止まったまんま
いつまでたっても
死んだまま
サヨナラは
言わなかった
終わりに
したくなかった
好きだと
言った
信じられないと
言われた
涙は
出ない
心は
からっぽ
まだどこかで
期待してる
自分がい ....
空に舞う
粉雪は
何処へ行き着くのか
死に場所を探す
私のように
いつかは
消えていく
白い、灰
降り積もる雪の中で
このまま
溶けてしまいたい
跡には
何も
残らなくていいから
歌声が
地に落ちる
もう空には
届かない
決して
君にも
歌えない言葉を
旋律に乗せて
何もない黒に
色を飾る
踊る指が
溶けてしまうまで
永遠に、永遠に
机の上を歩く
蟻たちを追って
旅に出た
旅先で出会ったのは
甘い 甘い
君という存在
痛くて
苦しくて
重くて
頭がぐるぐるする
理由は
分かんない
何が痛いのか
何が苦しいのか
何が重いのか
じゃぁ
何で
そんな
俯いた顔で
いるのか
そんな必要
ないじ ....
背中に回した手
どうか 離さないで
ずっと ぎゅっとしていて
私も離さないから
あなたの体も心も
全て 掴んで
離さないから
あの日
夢の中で
キスをした
ずっと前から
私は貴方に
恋をしていたんだね
今朝
貴方のキスで
目が覚めた
短い詩
短い死
どちらも
一瞬のうちなのに
それでいて
どこか
突き刺さる
喉に詰ってる
言葉たちを
吐き出したくて
此処に来た
汚れのない
澄んだ空気を
吸いたくて
此処に来た
君の瞳に映る僕が
鏡に映った僕と
同じではないことに
最近気付いた
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ほらまた此処に
寂しがり屋が一人
どこかの大人に
帰れと言われたけれど
動かなかった
桜の散る川辺で二人
寄り添って
夜も更けてきた
また大人の声がする
子供だけど
大人みたいに恋愛してる
声に耳も傾 ....
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