6026
最後の人間が死んで
機械たちはこの地球を去った
残された都市を歩いているのは
ゾンビの群だけだ
あんなに瓦礫を積んで
何を探しているのだろう?

9158
望遠鏡を覗く ....
わたしは確実に積み重ねていく一歩一歩よりも
どこからジャンプしたのかわからなくなるくらい
高く飛べる魔法がほしい
わたしたちは折れた木
生長はもうしない

わたしたちは老いた者
遅いが近くで遠くにむかう

暗闇の合間に
消えゆくものを作る

未来に共感しながら
先制攻撃に頼る

最後の敗北 ....
雨に濡れた砂浜にビニール袋を敷いて

途切れなく続く紫の波濤を眺めていると

運動場の端にある雲梯の下で出会った

一匹のコガネムシのことを思い出した

あの頃の私は手に取るように虫の ....
私たちだけの言葉で検索して
webアーカイブに残された
掲示板を探してね

全部で100ある質問に
キーボードで答えてね

送信するを押したら
このページは存在しませんって表示されるけ ....
見上げると
天井に氷針ができていた
草で覆った隙間から
冷気が流れてくる

エイミーは
左手で剣を探り
胸当てのオニキスを抱いた
火は永遠にある

出口のない
雪に覆われた島
 ....
彼女は撃たれて横向きに倒れた
一瞬、背中と胸から血が噴き出した
それから
泥に沈んでいった

永遠の数分
俺は車輌の下に這いつくばった



いつも仏頂面で
誰とも親しくなろうと ....
砂は空を見る

短い時の嵐

過去と未来に分たれて

3分の1が残る

命が邪魔をする

エンタープライズに

人間は載らない
目を閉じると
空が緑の惑星にいた

土星のような縞模様
霧状生物が飛竜を捕食する

隣で寝ているあなたは
私の死に気付かない

外は雪にならない雨
人生が始まる

また

 ....
あなたは月に向かって銃を撃つ
バン、バン、バンと三発
これでクレーターが増えたなと言って
踵で火を消す

車のキーを投げて寄越し
アカプルコに行けと笑う

弾倉を変えて
煙草に火をつ ....
雪原で凍った
抜けないままの靴

住みついた雪ネズミ
旅の二日目。波止場で追い剥ぎに遭い
荷物をすべて失う。
迷って左を選んだのが致命的だった。
彼らはズボンとシャツを投げてよこし
(下着は返してくれなかった)
生きたければここに行け、と紙切れ ....
爆縮した空気の壁に隔てられ
互いの声は聞こえない
もうすぐどちらかが消える
記憶がノイズになっていく

あの夜つないだ手をはなさないように
ぎゅっと目をつぶる







 ....
少女は文字が読めない
言葉も話せない
前の世界で忘れたことだから

けれど少女は本を開き
なにかを読み取っている
科学という盗掘家の
運び手は荷物より小さい

冷えすぎたレコードを温めて
針をのせる
珈琲の匂いを逃がすように
少しだけ窓を開けた

庭の木立から
ザクザクと音がする

雪を掘って
ドングリを食べてるのよ

起きてきた姉が言う

私たちが戻らなくなったら
ここも ....
今年は喪中の葉書が多いねと
年賀状を印刷しながら姉が言う

時々色を滲ませながら
古いプリンターがウィーンと動いてる

すこし早めのクリスマスケーキを切り分けて
マシュー・マコノヒーの映 ....
凍って開かない窓を
ぬるま湯で拭く

掃除機が編み針を吸い込んだ
冬眠を急ぐ熊のように

予定通りにしないと気の済まない姉たちが
雪の中で車を洗い
居間にツリーを飾りつけてる

 ....
石が
雪に沈む

生命が付着する
死んだ私の指先に
一匹の優しい蝿がとまる

あなたはアンプルの血を
冷蔵庫に入れて
時々ゆらすけれど

やがてそれは固まって
動かなくなる
私を分解していくと最小単位になる
例えば指先で
それは今も起こってる

人間の淡い輪郭

手をつなげば数千兆の電子が移動する
誰もいない森
上空の星
針葉樹がゆれる
土に沁みた水
雪になって帰ってくる
おかえり
また会えたね
愛してるよ
忘れたんだね
それか、
昨日のことだったんだね
毛布の花が体の上で咲いている
冬の寒さを養分にして
入り口にニトロを仕掛けた

砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない

幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた

最後まで戦うべきなのか

閉ざした扉の掛け金

 ....
裸足のあしあと
プールからあがって
シャワー室まで続く

誰かが忘れ
端で丸まった水着

外は小雨、傘を忘れ
しばし迷う

夏は去ったのか
Happy Endの予感がして
ここで命が終わればいいのにと思った

だけど口では
このままときがとまればいいのにね、と
遠慮がちに言った
灯りを消すと
窓辺に並んだ heinekenに


欠けるときに
分散された
壊れたケトル
錆びたグリル

去年の籾殻
湿った桜チップ

裏のデッキ
巻き煙草

広がったディスプレイ
句読点の代わりに打つm
茄子を収穫するときは
少し手前の枝ごと切りなさいと
教わった
少し大きくなったら三本仕立てにするんだよ


久しぶりの晴天で
開け放ったカーテンに蝉がしがみついて
鳴いてる
大声を ....
mizunomadoka(570)
タイトル カテゴリ Point 日付
6005自由詩515/2/5 6:50
uchu-sen自由詩215/1/27 22:58
one of us自由詩215/1/18 8:05
コガネムシ自由詩915/1/18 7:39
cache'n自由詩015/1/18 6:16
Amy自由詩214/12/28 23:41
Jane自由詩014/12/27 3:34
Normal death自由詩214/12/26 1:15
Absent in the Christmas自由詩214/12/25 4:18
inter verce自由詩114/12/24 6:26
winter shoe自由詩114/12/24 4:29
travel自由詩114/12/24 4:08
zeno自由詩114/12/22 1:56
in a different world自由詩014/12/22 1:51
mathematics music自由詩214/12/22 1:48
鹿自由詩314/12/19 5:42
20年前みたいに自由詩414/12/19 5:04
_自由詩314/12/19 4:31
stoned自由詩114/12/18 0:29
自由詩214/12/14 1:01
you and,自由詩314/12/12 5:05
途中で涙に自由詩314/11/17 22:18
白葉自由詩214/11/3 22:48
winter flow自由詩214/11/3 22:44
turquoise自由詩314/9/24 16:07
turquoiseⅡ自由詩214/9/24 15:38
rivers自由詩314/9/23 12:30
P2P自由詩314/9/11 20:59
wish you were here自由詩114/9/11 12:45
known自由詩814/9/8 10:55

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