風が叫びまくってる
声にならないその強烈な空気は
なんにもなくなってる僕の体を色づける
マシーンがひた走るアスファルトには
誰かの命も同じように走っていた
この不飽和で不純である世界 ....
あの暗闇に落ちていく脱皮を思いながら、
亡くし物を探すふりをしていたら、
ついに目的を見失って、
自分自身を忘れた、というよりボヤケタ。
脱皮がどんどこ消えていくマンホールの上を跨いでいく ....
ヘブンズドアー
が開くその光を見て
真夜中
君の煩悩の融解を疑わない
許されるものだから
許されるものだから
って許されないものなんて一つも無いって
ヘブンズドアーかしら
その ....
地球が平面で切り取られていく
次々と
あの青い地球は
うるうると
断面を
見せ付ける
水族館になった
僕は
悪趣味のまま
....
春雨
サクラの破片が
まるでガラスのように
散らかっている
太い幹から広がっているその様は
侵略
を思わせる
風が凪いでも
雨が降っても
抑圧にもならない
それは世 ....
まあるい塊を君の目の中に押し込んでみる
それは僕自身じゃなくて良い
僕が好きなものでいっぱいの塊で良い
とても純白に見えたものは
ただイラだちの対象ではなかったのだろうかと思うぐらいの ....
そっきょうとは
目がテン
最後の通報
、真夏の逃避路に
そっきょう
欲望の2割を入れ込んで
ストリートキング
になれば
そっきょう
演技などいるものだろうか
伝える ....
ある意味規則的に
山積みにされた
鉄が
執拗に執拗に
山積みに
鉄が
転がり回るタイヤ
空に向かって飛ぶクレーン
箱からちぎれて飛んでいくのは
そういう空虚
....
昼下がりなんてない冬
あるのはインかアウトぐらいだ
電車で窓越しに見えた
トタンの家屋の長袖のシャツの男の顔が見えない
その両脇の
なにかあるだろう
でもなにもないような
ないもない ....
根
絶
や
しの風が吹いている
まあるい果物だった俺
は
癌
のような種だけを残して
根絶やされて
る
か
も
母親
ゾ
ウ
がいった
あんたって
恥ずか ....
「クラシック」
稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
「羽の無い天使」
高架下に羽の無い天使が立っていた。
そこで住んでいる風だった。
羽の無い天使
と目が合うと
―わたしは人間です―
とわざわざ言った
のがチャンチ ....
良いものは
良いものだろう
良いからな
ズッタずたダズン
コーヒーの夜
カモン
ぺけぺけは
ぺけまる
ぺけ印
ズッタずたダズン
それが無料なら
どうなって ....
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