茫漠とした大地
背徳の海
失われた太陽
犇めく雲

折り畳まれたパイプイス
薄汚れたプラスチックテーブル
丸まったダンゴ虫

横たわる彼ら
端整な顔立ちに
淡い微笑み

銃口 ....
シャープペンシルの
芯が折れて
ツーと
黒い線を
引きながら
転がっていった
そこは
白い机の上で
その白さを保つために
消しゴムで消すのだが
黒鉛の名残が
更に
淡い線を引く ....
足跡が
砂の上に
スッと
風に吹かれて
直ぐに

耳に風を吹き掛けられて
くすぐったくて
やめてって
まとまった話がしたいのに
君の目を見ると

囁く声を
言葉にならない声を ....
身がはぜて
遠き目を射る
担いだ欲望に
果てないムラを押し付け
片端から
倒錯を誘う
状況的反射
感覚的抑制
プラチナマイルド
ΩHEAVEN

プラスチック
落ちてくる
虹彩
冷やかな目

本から
文字が落ちていく
つるつるつると
床は
黒い文字で
覆い隠される
まっさらな
只の紙は
何かしらを
訴えている気 ....
月夜に
オカリナが響いていて
それは
まるで
知らない感情を
はらんでいた

闇は
深く深く
街に
根付き
光を
受け入れたのなら
僕らは皆
死ななくては
ならない

 ....
小さな
小さな
雫が
霧となって
街を覆う

光は
雲から
隠れ
街は
薄暗く
重たい

ソファーに横になり
窓から
世界を覗くと
ひどく
心が
静かに

何の ....
弾ける瞬間
壊れる時
失われる形
目を閉じて
口をつぐんで

傘を通して
振動が

深い所から
気泡が浮かび上がり
空気の中へ

体に
融け
浸透する

沸き上がる
 ....
君の死に触れて
僕は涙を流すんだ

君の死に触れて
僕は心を生かすんだ

僕は何度も
君の死に触れて
心を震わすんだ

君の死は
僕を生かしてくれるんだ

君の死は
僕を助 ....
ジリリリリ

繋いだ手を
放して
サヨナラ

ジリリリリ

電話先の
呼吸

ジリリリリ

漂う煙

ジリリリリ

浮かび上がる体

ジリリリリ

目が段々と ....
明日は空いてるよ
チケットがあるんだ
一緒にどうだい?

花火が
パンッ
一瞬の煌めき
まるで
細やかな

のような

舌の上で
サクランボを転がして
蔕を
結んで
 ....
1つ目の愛
2つ目の愛
3つ目の愛
4つ目の愛

5つ目の愛
6つ目の愛
7つ目の愛
8つ目の愛

でもさ
でもさ
でもさ

9つ目の愛
10個目の愛
11個目の愛
 ....
暗い部屋
整理はされている
整理はされている
光る風船
紐を掴んで
紐を

ミサイルが
その民家に撃ち込まれました
白井さん家
あぁ、
さよなら
白井さん家

ミサイルは
 ....
トン
と音を
静かに
たてて
始まる

.




10m上に
既に
あった
開いたエントランス
飛び出したのは
黒い影
まあるい
ボタン

緩やかな残骸
マ ....
暗闇
走る車
浮かぶコンクリート
一直線
ひたすらに

漂う
ユウレイイカ
光を明滅させながら
ゆらゆらと
回りを

アクセル
合わない周波数
割れるBGM
覗く悪魔
 ....
シータは
厚手の緑色のワンピースに
毛糸のタイツ
フェルトの帽子を被り
猟銃を担ぐ
狩りに行く

シータは今年で43歳
夫は30歳の頃に他界した
昔はよく二人で
山の中に入り
鹿 ....
紫色に染まった悲しみ
ポツンと雫となり
水面に波紋を呼ぶ
浮かび上がる静寂に
ハッと
まるでハンマーで
後頭部を殴られたような
衝撃を受ける

それは
麦わら畑の真ん中で
青空の ....
沼の中に右手を突っ込んで
中から青白い球を取りだした
それは放射能で
皮膚を奇麗に焼く
癌になって
髪の毛が抜けて
息も絶え絶え
真っ白になって
叫ぶんだ
「この世は最高さ」
説得 ....
ピカーン、
ハゲ頭反射
オッサン眩しいよ

朝8時
京浜東北線
GALが泣いている
折角綺麗に
化粧したのに
黒い涙が
線を引く

それみて小学生がゲラゲラ
友達に教えてゲラ ....
頬を赤らめて手を振るんだ
二人はそれで
今日の所はサヨウナラ
また会う日まで
いつ会える?
できるだけ早く
そう願っている

空気が
二人を包んでいて
それは時には
黄色で
赤 ....
襖を通して
炎の揺らめきが
人々の影を写す
僕は布団にくるまり
隣で行われている
饗宴から
身を隠す

眠りの中
無数の影が
僕を
包み
引き裂こうとする
影達は
痛々しい ....
カレンは
桟橋の上で煙草を吸っていた
昨日
目の前で
軽自動車がトラックと衝突した
3年前
遠く離れたビルの上
人影が飛び降りた
5年前
電車に乗ったら
血だらけの男が
ハンマー ....
とりあえず
鈴虫が言ったんだ
「蝉なんて叫んでいるだけ。
美学なんてありゃしない」
蝉は言う
「僕のは魂の叫びだ。
全生命を賭けた
魂の叫び。
そこに綺麗さなんて無い
ただ泥臭い
 ....
その日の小学校は
雪に埋もれて真っ白になっていた
音はシンと響き
鶏や
兎は息を潜め
体を丸めていた

その日は丁度夏休みで
皆学校にはいなかった
用務員の叔父さんぐらいは
来てい ....
蚊を潰しても何もない
血を吸われるのが嫌なだけ
嘘じゃない
本当だよ

好き嫌いが激しくて
キノコを残すんだ
あのキノコは成熟しきってなかったな

君が喋るから
口を塞ぐんだ
僕 ....
伸びる鉄
縮む影
鏡の沈黙
構築される塊
振動の消滅
無表情の象
遠くの人々

薄らな目
再現される幻
頭の中のその他
水面から
ヌッと顔を出すのは
得体の知れない怪獣
クリーム色で
イルカの様な皮膚の質感
粒羅な瞳で
クンクン鳴けば
とても可愛く見える

だけど
そいつは人を食う
人を食う生き物 ....
夏の日射しが
一匹の蝸牛を
殺してしまった
しかし、
蝸牛は
その死を認識することは無く
魂となっても
殻の中で
踞っていた

外に出るのは暑いから
じっとしているのだ
殻の中 ....
頬にキスした
彼女は顔を赤らめ
愛を叫ぶ
野暮ったいから
舌を絡ませ
口を閉じた

彼女は
教室の隅でいつも
ポツンと座っていた
友達がいない訳ではない
多分。
自分の時間を大 ....
夏のあの日、
僕らは海岸線を二人で歩いていた
僕はメソメソと泣いていて
彼女は導くように
僕の前を歩いていた
そして
僕らの手と手は
人差し指だけで繋がっていた

夏の夕陽を浴びてい ....
Oz(141)
タイトル カテゴリ Point 日付
and自由詩110/10/18 13:51
自由詩110/10/16 14:34
自由詩110/10/11 19:49
ΩHEAVEN自由詩110/10/9 0:20
stupid自由詩010/10/6 19:01
月と闇とオカリナと自由詩010/9/29 17:06
霧の街自由詩110/9/27 16:58
イエスタデイ自由詩110/9/24 23:25
_自由詩010/9/21 1:14
儚くてさ自由詩110/9/19 23:10
Ticket自由詩110/9/16 17:49
ラヴ自由詩210/9/15 17:26
守りうるもの自由詩110/9/13 23:26
.自由詩010/9/8 22:22
ゆらゆら自由詩010/9/6 20:48
生る自由詩010/9/3 20:40
自由詩010/9/2 16:25
甘皮自由詩010/9/1 0:59
君は泣いてるし、自由詩110/8/30 9:50
可愛らしい二人自由詩110/8/27 23:20
自由詩210/8/22 16:46
Pieces自由詩110/8/20 19:17
鈴虫と蝉自由詩110/8/19 18:47
雪の日自由詩110/8/16 17:35
Lift自由詩010/8/2 15:19
meta自由詩310/7/29 21:16
非日常自由詩010/7/27 14:11
星々自由詩110/7/25 1:34
僕らは、自由詩010/7/21 22:33
人差し指自由詩110/7/19 10:51

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