アナタはペチャクチャとよく喋る
結局何が言いたいのかよくわからない
きっと尊敬されたいのだろう
いや、喋ることが気持ち良いのだ
どっちでもいいから
少し黙っておくれよ

魚の尻尾の波に乗 ....
魂が浪費される
いつか擦りきれて
失われる
何のために
どんな風に
煙草を吸う
煙を吐く
拡散して
空気に溶ける
煙の形なんて
どうしたって
思い出せやしない

猫が
日向 ....
従兄弟が浮気して
離婚した
久々の報せは
不愉快極まりないものだった
そもそも
彼と僕は反りが合わなかった
仲が悪い訳ではない
嫌いな訳ではない
大体において
意見が食い違うのだ
 ....
決して美しい訳ではない
スラッとしていて
セクシー
という訳ではない
とても健康的なのだ

筋肉質と言うわけではない
あるいは
その足は
職場と家の
往き来程度にしか
行使されな ....
雲の中に
手を突っ込んで
沈黙を取り出す
雲は
散り散りになり
水滴となって
地上に落ちる
沈黙は
僕の手の中で
生暖かな熱を放ちながら
「沈黙」を続ける

そんな雨が降る
 ....
まるでドラマで見るような
高い海岸で
私は
妻を殴り殺し
海に落としました

私は
なんてことのない商社マンです
菓子の開発に携わっています
そこは伝統制を持った
メーカーであり
 ....
橋を渡っていると
綿毛が飛んできた
ココは運河の上
綿毛は
僕らの渡る橋の上を
通りすぎ
向こう側へ
そのまま
川に落ちるのか
土手に着くのか

鳥たちが鳴いている
太陽は今日 ....
踏切の向こう側
アイツが立っている
銃の形に手を作り
人差し指をコメカミにあて
ぐりぐりと
押し付けている
笑いながら

アイツは
高校の頃の同級生で
卒業して以来
会っていない ....
その村では
人々は穴を掘る
朝から晩まで
個人個人の穴を掘る
生まれたそばから
掘る穴を与えられ
それだけのために
一生を費やす

もちろん
彼らは人だ
数々のロマンスが
その ....
ウチの納屋には
銃がある
祖父が戦地からそのまま持って帰った
いわゆる「勲章」だ
ただ僕はそれを見たことがない
祖父も二度と見たくは無いそうだ
ただそれは
かつての悪夢と共に
今ココに ....
拙かったのは誰?
時間に流されて
誰かの裾を掴んだと思ったら
破けてしまったよ
1997年にいたのに
今はもう
2087年
ソーラーカーが空を飛び
電子爆弾が
隣の人の頭を飛ばす
 ....
過程の中で
光が生じる
誘惑なのか
真実なのか
淡い光彩
絡み付く
従い
導かれ
ただ明日へ

紫色の物体
2回目の忠告
狼狽える猪
昔の名残
聞こえる囁き

ブナの下 ....
馬鹿だから
もうあんまり覚えていない
それはとても大事なことなのに
それが無いと生きられないような
とても大事なことなのに…

ゼエゼエ
ハァハァ
あの時の呼吸音
シトシト
ペタペ ....
蒔く
育む
水をやる
時には土を替える
水をやる
時には日陰に置いて
時には肥料を
時には高い腐葉土を
大事に
大事に
育む

時には
囁いて
時には
抱き締めて
時に ....
透明
振動
期待
夕暮れ
交わり
詳細

発する
繋がる
起き上がる
多様
フルートの音色

時間が過ぎて
自分が無くなる
紫の時間帯
どこからか叫び声
弾ける

 ....
どっちでもいいじゃないか、
だったらさ。
別に悲しくなんかないし、
楽しくなんかもない
でも、
そんなこともない
どっちかに規定しろなんて
誰も言ってやしない

だから
そんなのほ ....
死んだライオン
生きた女神
塊の溶解
反射する赤
額の皺

時間をかけてゆっくりと
育んでいくように
紐解ていくように
途中
道を間違えて
ドコかわからなくなるかもしれない
君 ....
肺の呼吸
肺の呼吸
繰り返される
生命反応

草の呼吸
草の呼吸
光合成
グルコース
供給量は
生きてる分も

顎の呼吸
顎の呼吸
粉砕
尖った棘

状況はファンタジ ....
呑み込まれる
視線が揺れる
瞼の輝き
跳躍する躍動
交わる螺旋


細やかなその他

欠陥の偽り
真面目なお父さん
正確なビート

空は曇り
心は晴れ
涙は流れてはい ....
波止場から
海のある一点を眺める
船が押し詰められた
その狭量な世界では
波は波と頻繁に衝突し
あまりに不均衡なリズムを
生み出している

それはまるで
雑多な情報により
混乱を来 ....
あまりにも
その骨は白すぎるから
どうしようもなく
美しいのです

バクテリアの嘆き
コンクリートの底
ナマズの合図

美しい花を咲かせましょう
水分に富んだ
麗しの花を
綺麗 ....
わりと単純な未来
頭の隅っこでつむがれる色合い
里親に名前をもらったその日から
一定の指針は守られる

サラマンダーの威を狩れ
片方は二重で
片方は一重
要らぬ算用
せしめる孤児
 ....
二重世界
破裂した風船
混じる息
ドコにも行かないで

いたって
パーフェクト
純度100%
そんなのは信じられるかい?

ねぇ、
君の話を聞かせてよ
悪魔だろうと
天使だろ ....
僕が
二人、
三人、
四人、
5,6,7…

独りは書類をまとめて
独りはコピーを
独りは知識を蓄え
独りは人脈を得る
独りは体を鍛え
独りは眠る
独りは親の面倒をし、
独り ....
単純な宇宙
ぶつかる隕石
破片
散らばる
微小
塵、
芥、
混じる息
そっと

頑なに君は意思を変えない
砂時計を逆さに返す
繰り返されるあの日
あの時
学んでは
忘れ
 ....
形を為した
カタツムリ
拡散する認識を
揺れる軌跡と
ダブらせる

体温は感じられない
鈍い冷ややかさ
薄い皮一枚を剥ぎ取れば
生臭さが漂う

調子はいかがですか?
良いですか ....
空が黒ずんでる時に
頭の中を覗いてくれるな
蜂の羽音が
世界の大嘘を囁いてる
慈しんでくれるな
吐き気がするほど
精一杯
そんなのは求めていない

トラックの荷台に乗り込んで
太平 ....
たった甘噛み
それが最後
そして最初

味を占めた
腕を滴る
顎を滴る
目の奥の記憶
靡く麦畑
囁く悪魔
もしくは天使や
君の嘘

夜空には
ペガサスが飛び交う
羽音は聞 ....
「何叫んでんだ?」

海人が現れる
全部聞かれていた
私はもちろん
赤面
夜で多分見えちゃいないが
海人はわかってる
その事を
恥ずかしい

「じゃあ、俺も叫ぼう。おぃ、桜!!  ....
早苗は歌を口ずさむ
衝動の歌
いわゆるロック
歌詞はわからない
だから
ホニャララ語

早苗は自分の名前が嫌い
あまりにも日本人すぎる
友人の海人は良い名前だって言う
カイトの癖に ....
Oz(141)
タイトル カテゴリ Point 日付
廻る自由詩010/7/16 1:04
waste自由詩010/7/14 14:44
浮気して自由詩010/7/12 21:17
健康的な足自由詩310/7/10 21:52
世界の終わり自由詩110/7/9 20:21
自由詩210/7/5 11:47
呼吸する自由詩110/7/1 0:10
視る自由詩110/6/27 21:16
穴を掘る自由詩110/6/25 21:38
銃を保管する自由詩010/6/23 17:04
木漏れる自由詩110/6/20 22:21
laid back自由詩010/6/19 0:32
馬鹿だから自由詩310/6/13 22:45
breeding noise自由詩210/6/12 0:54
自由詩010/6/10 21:38
Little fantasy自由詩010/6/9 21:05
匿名的にある美しいもの自由詩310/6/8 20:54
シスターY自由詩210/6/7 16:55
跳躍する躍動自由詩110/6/6 13:12
一点の波自由詩210/6/5 10:59
白い子自由詩110/6/4 1:54
維新電信自由詩010/6/2 17:33
Double自由詩210/6/1 1:20
基礎的な体力自由詩210/5/30 22:58
シンドローム自由詩110/5/29 22:34
雨が降っているから自由詩110/5/28 21:44
深海自由詩210/5/26 12:22
僕たちの牙自由詩010/5/24 0:45
メロディ 後散文(批評 ...210/5/16 9:56
メロディ 前散文(批評 ...110/5/15 0:54

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