あたまがおかしくなるようだ。
あのうたはもう、ひびかない。
こころが遠くにあるようだ。
手を伸ばしても、とどかない。
空回りするそらの向こうに、
今日も見えない星が出ている。
ジグザグジグザグ
ぶつかりながら
ジグザグジグザグ
みぎへひだりへ
止まらなければ、
どこへでも行ける。
革命はピンボール
現実はノイズ
空白はエピローグ
静寂はナイフ
真っ白なシャツを着るんだ今日は面接
しましまの囚人みたいな服を着て四角い窓から空を見ていた
あいはぶあぺんしるあるいは稲光
燃料の切れかけた
船に乗っている。
僕たちはみんな
行き先を知らない。
遠くでサイレンが鳴っている。
もっと遠くでは、
銃声が聞こえるだろう。
存在のすべてを懸けて
赤ん坊が泣いている。
そのうたに、
誰もかなわない。
1 2
0.13sec.