その壁に
額を打ち付け泣き叫ぶ狂人
夢をくれ
言葉をくれ
明日の変わりに昨日をくれ
したたり落ちる血が花を染める
その果実を喰らえば
望み通りの ....
我先にと群がる群れより遠ざかり自分ばかりを見る私
土曜日の夜明け切らぬ電車はバラバラな人達を乗せひた走る
上りは楽しみを乗せ下りは疲れを乗せ日曜日は過ぎ行く
....
君知るや
曇天の向こう
青空広がり
日が輝くことを
上の空で眺めれば
淀む気配の疎ましさ
三日月
むら雲漂ふ辺り
ビルの抜き差しならぬ浮世の乱れ
人と人とを結べるものは
物欲の名刺に紙の束
飛べよ ....
青空だ
さぁ、でかい大口を開き かぶり付け
どれだけでも喰え
全部あるだけ喰いまくれ
己の内臓に納まり満たされる
喜び沸き立つ季節は
それでこそお前のも ....
旗を振りかざせ
我の望みを高く高く掲げ
一歩一歩 力強く歩め
我の行進は続く
果てしなく続く
この旗の下
嘘も飾りも無く
裸の我が本来の姿で
....
久遠の彼方にあると言われているが
おそらく其処には何も無いのだろう・・・
火が生み出す煙は立ち昇り
ゆっくりと広がっていく
ゆっくりと上に下に平行に広がり続ける煙の衣 ....
海を行くなら雲の如く
地を行くなら風の如く
山を行くなら石の如く
何一つまとわず
何一つ煩わず
我独り
処から処へと行き過ぎる
怒りの果て
逃げ出したくなり
惨めだと感じ
泣けるものなら泣いてしまいたく思い
それでも鼻糞ほどの責任にがんじがらめ
思いは遠くの空に馳せてみれども
視 ....
イジケタ小さな心を まき散らしても
何かを変える事など出来ぬ
魂の固まりをブツけろ
死を背負う肩を震わせ
最後の詩を詠え
お前の命を見せてみろ
逃げようにも何処にも行けないことを知った日
此処にとどまり静かに深く考えてみるべきではないかと今更ながらに解った
私は何も考えてはいなかったようだ
自分を観察する事を怠っていた ....
ヤニ部屋で同僚の悪口を言う作業員
馬鹿ほど高い無意味なプライド
蔑みは自分を支える手段かな
報われることのない労働者が明日を作る
うんざりする毎日がどこまでも続 ....
簡単に死ぬな!
簡単に殺すな!
未だ何も解っちゃいねェじゃねェか!
何一つ知っちゃいねェじゃねェか!
老いさらばえた者の投げる石は
無機物であり卑屈なものだ
若く猛々しい者よ、思いきり石を投げろ
その有機物としての生命をぶつけろ
陰湿な世界を砕き散らせ
俺達こそ ....
泥を喰え
一日を目一杯生きるお前の命を試せ
どんなに汚くとも
どんなに貧しくとも
お前の真実は変わらない
お前は家畜じゃない人間だ
底光りする生命の勝 ....
叩け! 叩け!
ドラムを叩け!
力強く叩きつけろ
音は伸びゆく
何処までも 何処へでも
生きた音が身体を突き抜け骨を噛む
時はばらされ遍く行き渡る響き ....
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