責めて
責めて
自分を責めて
カラッカラになるまで

罵倒して
罵倒して
自分を罵倒して
キリッキリとするまで

何にもならないその行為が
習慣のように 当然のごとく
繰り返さ ....
「何か要るものある?」と訊かれて「薔薇を一輪」と答えるのは
私くらいだろう

冬の夜に花火をやろうなんて提案するのは
私くらいだろう

初めてのデートでストリップ劇場に連れて行くのは
私 ....
窓の向こうに見える海
風に揺れる長い髪
陽だまりでまどろむ猫

白い壁は時を忘れさせ
青い空の果ては誰も知らない

閉じ込められたい あなたと二人
やさしさはね、
君が何かをしたから生まれるわけじゃない。
君の眼にすでに宿っているんだ。

そばにいること、
そばで笑っていること、
君の幸せを本気で願うこと

大げさでなく、そんなこ ....
部屋中にしきつめられた花びらを掬って
私の頭の上で振りまいて
白い隙間から じっと見つめていて
このあをの中に
何処までも溶け込んでいきたい
自分が居なくなるまで
哀しむことができること自体
充分な贅沢なんだ
涙が流せるなんて
乾き切ってしまえばそれすら出来ずに

哀しみに身を浸して
今日は涙の海に沈もう
古代の骨達は声を上げることもせず
唯待っ ....
ねえ お願いだから
一輪の花を私に頂戴
潤いを失った唇達は
肝心なことから遠ざかって
雑音を語り始める

大切なものを壊してしまうのを畏れて
何度も云いかけた言葉を空に呟く

最も伝えたいことは今も宙に浮いたまま
遥か昔
幼い私は壮大な夢を見ていた
それを露ほどにも疑わずに

歩いていける
このまま まっすぐ
ずっとそう思っていた

いつからだろう
疑うことを覚えたのは
皮肉ばかり呟くように ....
嗚呼 私は
あなたの腕の中で
途方に暮れてしまいたい。
硝子張りの塔
空を突き抜けて
人類は何を目指したのだろう

地を這いずり回ることへの抵抗
重力からの解放
自由という名の挑戦

空中都市に想いを馳せ
天上人を創り出す
古代文明に預 ....
要らないものを棄てる
何の感情もなく棄てる
これでいいのだ

生きることはそういうものなのだから

Old leaves fall from maple trees.

それが生きるこ ....
高校の卒業旅行の折、詠めるうた。

桜散る空は見遣らで
独り座す伽藍の内に落つる閑けさ
小さい頃
マンションの庭で
四つ葉のクローバーを探した
何であんなに幸せを見つけたがったんだろう

あの頃と、大して変わってないのだ
もう20年近く経つけれど
昨日のことのように、昔の情 ....
君にだけ、教えてあげる。

あのね、
ほんとにやさしいひとは
人に「やさしく」できないんだ。

やさしいって思われてる人は
つめたいつめたい氷を
こころの中に抱えてる。
今日一日仕事して
帰りに一杯飲みながら
笑っていられる

それは
今日一日がんばった私への
神さまからのごほうび。


ありがとう。
美しすぎる貴方を
自分の躰の一部にしてしまおうと
よこしまな私は
咀嚼して貴方を消化した。
あなたの手からこぼれた花を
得意げにくわえて微笑む
蜜を吸ってすっかり浄化して

光に透かした硝子の造花。
其処にあなたはいるのに
イラナイ
と云ってしまう喪失感
あのこはタバコ辞めたのかな

一緒にタバコ吸ったこと
時々思い出したりするのかな

灰皿がないあの部屋
もう辞めたのかな
植物にも悪いしね

すすめられて もぐりこんだ布団の中は
 ....
果実に映る光の粒々が
虹色に反射して
幼子の夢を導いている

そんな幻想は
幼子でなくオトナを癒しているのだ
癒しきれない傷を持て余しているから

水が凡て洗い流してくれるのなら
罪 ....
あなたが私の誕生日にくれた
花の写真を撮る
何度も、何度も、角度を変えて

いつか枯れてしまう花だから
そのいのちを引き延ばすために
花の写真を撮る

あなたが好きだと言っていた花の写 ....
日暮の 声遠ざかる あをの中


幼き日の記憶は、夏があざやかだ。
眩しさに瞳は瞬きを繰り返し、
気力と共に確実に何かを奪われていった。

渇いた空気の中で、
いつも何かを求めていた。 ....
一日が終わると
浴室で安らぎの時を過ごす

さまざまな匂いがたちこめ
すべてを忘れ
バスタブに身をゆだねる

独りは淋しいけれど
一人は自由だから

疲れきった顔が
薔薇色に染ま ....
僕達は今日も
沢山の言い訳をしながら
一つ、年を取っていく

若さが絶対ではない
けれども確実に失われたものがあった
ふと、思い出した

傷つきたくないから
必死に守ってきた心の鍵を ....
うつくしいものを、どれだけうつくしいか。
「美しい」という言葉を使わないで伝えられるか。
私は、うつくしいものに対して真摯であればあるほど、「美しい」という言葉をあえて使いたくない。
きれいなも ....
与えて
渇いた男達に
解放の水を

皆、唯通り過ぎるだけ
それを知っているから哀しい
だけど微笑んで受け入れる

溢れる泉に
愛など無いけれど
放出された種は静かに棄てられる
そんなに自分の躰を切り刻まないで

鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?

傷だらけの躰
息も絶え絶えで
何を生き急ぐの?

静かに語る唇は
私がそっと塞ぐから
もう ....
特別美味しいわけでもないし、
何か「健康」という文字に惹かれて
買ってしまっただけ。

飲んでみると不味くて
飲めないほどじゃないから
とりあえず、飲んでた。

しばらく飲まなかった。 ....
れもん(126)
タイトル カテゴリ Point 日付
干物になった私自由詩1*11/1/19 11:20
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blue携帯写真+ ...3+*11/1/13 18:22
贅沢な哀しみ自由詩4*11/1/13 8:29
願い自由詩111/1/11 22:16
ウズマキ自由詩311/1/11 2:19
あの日の私と自由詩311/1/10 10:52
途方に暮れる自由詩111/1/9 4:50
摩天楼自由詩210/10/13 5:23
ステル自由詩110/10/4 0:55
桜散る空に短歌2*10/8/28 3:16
幼い情景自由詩510/8/27 5:00
真実。自由詩110/8/26 14:39
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薔薇を喰らう。自由詩310/8/25 5:03
flower.自由詩3*10/8/22 3:38
喪失自由詩310/8/21 13:15
no smoking, my friend.自由詩110/8/20 5:03
あざやかな果実自由詩210/8/18 10:37
camera.自由詩1*10/8/17 22:00
夏の唄自由詩310/8/11 4:38
バスタブ自由詩010/8/9 2:02
失われた若さに自由詩310/8/6 16:50
うつくしいものを。散文(批評 ...010/8/6 5:44
娼婦自由詩310/8/5 4:05
cutting自由詩110/7/10 12:34
不味い茶。自由詩110/7/7 2:55

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