微かな
君のあえぎが心地よく
ぼくは天国に昇ってゆくのです

あまやかな舌がぼくの薄い肌を這う
極上なベルベットのように
なめらかに
密かに
静かに沈んでゆく

紅い花が咲いた
 ....
その門を開けたなら
君はどちらを選ぶのか

覚悟はできているか
覚悟はよいか!

誰もがくぐらなければいけない門がある
真っ白い光の門
恐ろしくも優しい
光の門

君の胸の中にど ....
ぼくは世界で一番暗い夜を見たかったのです
歩くこともできないほどの
真っ暗な漆黒の闇が欲しかったのです

街の灯を映した空は中途半端で
あまりも汚たなくて
たぶん星など見る人もいないのでし ....
徹夜明けで深い眠りのはずが
妻の巨大な鼾に起こされた
鬼の居ぬ間の洗濯…
そんな言葉が鼻先をよぎる
買い物ブギなぼくは
一日のうち5%程度はスーパーで過ごしたいのだけれど
鉄拳宰相はそれを ....
みなみ風
母子を包む
蝉しぐれ
言葉をなくし
影を見つめる

くれないの
空に流れた
ヴォカリーズ
橋の上から
瞳を落とす

その名前
忘れたはずの
君の名は
ぼくにとっ ....
どんな優しい言葉を連ねても
ぼくらは生命を奪い続けるしかないと思うと
赤黒い口がとても悲しくなる

ぼくはとても綺麗だったはずなのに
とても青かったはずなのに
どうしようもなく
汚れてし ....
食べることが
とても楽しくて
悲しい

命を奪い続けるぼくたちに
本当の優しさなんか無いと知っのは
何時頃からだったのか

命を奪い続けるぼくらには
甘い言葉など何の役にもたたなくて ....
鬼の棲む
胸にわが子を
かき抱く
悲しき名前
アヴェ・マリア

八刀に
裂かれた叫び
肉がよぶ
わがこ わがこが
わたしの名よぶ
夏痩せの
彼が気になる
ぼくもいま
土用を前に
うなだれている

朝顔が
二千円とは?
縁起もの
高いのだろうか
安いのだろうか

朝顔の
市立つ路上
ぶつけられ
そして ....
なんだろう
似ているきみがいたのに
ぼくはびっくりしている
もしも前世というものがあるのなら
たぶん兄妹だったのかもしれないね

線路ぎわのトタンのバラックがぼくの家でした
毎日が地震の ....
紅いダリアが散ってしまったのは
ほんの些細な気象の変化だった
あの頃のぼくはとても移り気で
青い空の恐ろしさも知らないくらい
能天気だったんだ
青い空が鳴るのを聞いたことがあるかい
あの日 ....
紅糸(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
紅椿自由詩010/10/10 22:01
トッカータとフーガ自由詩010/10/10 20:48
はなのみやこ自由詩4*10/10/7 15:55
オレンジ色の関係自由詩110/9/10 15:56
あこがれ短歌110/9/1 2:44
夏空自由詩2*10/8/20 16:18
生きていること自由詩210/8/10 19:21
ピエタ短歌010/7/26 1:32
今日の出来事短歌110/7/9 0:34
同人自由詩310/6/23 23:13
夏空自由詩110/6/23 11:19

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