弱弱しい斜陽を受けた
メタリックグレイの弱弱しい孤島に
眩暈を感じてその場に崩れ落ちる

同時刻に大量に発生した孤独の群れが
道路も線路も下水道も大気をも支配して
宇宙全体の調和を乱そうと ....
まもなく3番線の電車が発車して
数分後にまた別の電車がこのホームにやってくる
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返して
同じ(正確には違う) ....
名を聞かぬままに離れた美しい人を思えば秋空に風


夏空と秋空の混じりあう場所で約束と嘘を交わしたぼくら


答えなどないんだよって言う空を否定できない恋が揺れてる
ゆるやかな好きに支配された部屋で夜が明けるまでジェンガをしよう

伝えてはいけないことに無邪気さを添える あなたのとなりは黄色

真顔にはならない感情は見せないあなたに恋を強要しない
 ....
右のコメカミあたりが疼くと

もうすぐ朝が来るような気がします

昨日失くしたのは1セント硬貨とリング

残ったのは半裸の私と狂喜に満ちた表情


ロッカールームは閉鎖されました
 ....
田中ましろ(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
終わりの旋律自由詩213/1/9 16:56
駅景自由詩313/1/9 16:47
秋空に風短歌110/11/14 17:29
ジェンガ短歌210/11/7 11:43
断ち切る自由詩010/11/7 11:33

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