涼やかな
きみの眸が
語りかける夜
きみの中の空を見ている
刺すような光と
菩薩の優しさと
言葉にできない全てを
涼やかな
きみの眸が
語りかける夜に
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ....
名前は?
いちおうクサノダイゴという記号はある。
住所は?
あの空のむこう。
歳は?
知らない。
仕事は?
ささくれ屋本舗
ん??
心も体もぼろぼろに壊れてゆく職業
....
あ!
が寝入っているどしゃ降りの深夜
い・
は明日の飲み会の挨拶を考え
ん?
とオーストラリアのANNA
に話しかけ
ふぅ。。
なんか
びくびく
ん
の痙攣を心底恐れて心配して
....
血が皆既日食のようにやさしく恥じらう今日
思いっきり、おれら
狂ってみようか
そう言えば、狂児という名の詩人がいたよナ
それは、ほとんど、だれにも相手にされない狂気ではあったケレド
奴は ....
息をした、青空が浮かんでいった。
こころが
雨をほしがる
紫陽花のころ、
ぼくらは
ふたり
紫陽花寺を訪ねる
鎌倉は
いつも
かわらぬ佇まいで
うす水色のミストのなかに
ふたりを包み
こころが
カサ ....
風の中で
ぼくらは佇んでいる
それは
ほんの
ひゃくねん前の
時のない時で
ただ渺々と吹く風の中で
壊れそうな心を
壊れそうな体を
懸命という文字が懸命に支え
風の中のぼくらは
....
たとえば風が、
雲が、海が、樹が、雨が、土が
この国のことばで
いつものように
語れるとするなら
月よ、
あなたは
その深淵で
かれらを
焼き尽くすのか
ちっちゃな庭に
ちっちゃな幸せが咲き
ちっちゃな家に
あなたが咲いている
あふれる光を
咲いている
ちっちゃな
ちっちゃな
ぼくらの毎日
ちっちゃな
ちっちゃな
ぼくらの星に
....
ねえ、
無責任な風のふく夏にもどってみない
そこでは、ほら、弾ける水の音がする
草いきれの夜
満月のなかで
放精するぼくらの
赤い、あるいは、うす桃色の未来に
やあ、と声をかけて
あら ....
あなたには教えてあげないわ
そう言って海がからかうので
べつにきみから教えて貰わなくてもいいんです
そんなだいそれたことでもないし
いそいで答えをだす必要もないことですから
と、いくぶん拗ね ....
今日が何曜日か
今日が何日か
という暮らしは
とっくに忘れ去った
いまは潮の満ち干だけで生きている
空に満月が輝くとき
ぼくの心に大潮が満ちる
笑う満月がいる
だうも
詩というものは
いまの日本では
直截ではだめらしい。
パプアニューギニアに暮らしたことがあるが
700近い言葉が
いつも飛び交っていた
だうも
日本という国の詩は
複 ....
ゴフォごふぉ
ぜろジェロ
苦しさがせき込む深夜
隣にいるからね
と、おでこにキスすると
にっこりして
ふうーっと瞳をとじる
朝日の射すベットのうえで
光のように輝く ....
こころが雨をほしがる紫陽花のころ
ぼくらは
ふたりで
紫陽花寺を訪ねる
鎌倉は
いつも変わらない佇まいで
うす水色のミストのなかに
ぼくらを包みこむ
こころが
かさかさに渇い ....
おれは
あなたが好きです
いつだって
あなたがどうであっても
好きです
おれは
太陽みたいな
笑顔が
好きです
輝くヒップが
好きです
どんなに
あなたが
なって ....
虫が
蛍光灯の光を求めて
スパイラルに昇ってゆく初夏
おれと
おまえは
ひまわりの
双葉になる
みずいろに
蛍が
ゆらいでいる
今日
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは
かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた
きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそう ....
まんまるな月が
笑い泣き顔して
永遠を探しているよる
太陽は
そらのベッドで
くうくう
あしたの光をはぐくんでいる。
虹が降ったら
思い出して下さい
かわいい三角帽の歌う
光のうたを。
不思議だなあ
ぼくらには
どうして、こんなに
次から次へと
おおきな地震が
降りかかってくるのだろう。
な〜んにも
悪いことの出来ない
きみにまで。
不思議だなあ〜。
....
寂しいレシピは青空の味がする
女神のあの魅力的な尻に
石榴が居着いてしまったから
おれは
左手に、剣を持ち
右手で、女神を抱きかかえ
奴らと闘っている。
奴らは
よほど
そこが気にいったとみえ
退いては現れ
....
病院になんか行きたくなかったわ、1週間も。
三年半もいたのよ。それに、
まわりは、おばあちゃんやおじいちゃんばかりで
話あわないもの。
でもね、こうして帰ってくるとね、兄ちゃんがニコニコして
....
君が君であり続けられるように
僕は僕の詩を歌いつづけよう。
君が君であり続けられるように
ぼくは、無意味の意味を探しつづけよう。
君が君であり続けられるように
ぼくは、ぼくの全てでさ ....
青空が、うかんで消えた吐息の記念に
ぼくは、ヴァーミリオンのツツジを植えた。
妻は、ヴァーミリオンが大好きなおんなだけれど
それを見て黙ってしまった。
妻の魅力的な尻のほんの一部にオム ....
目を凝らせば
ほら
どこにだって
青空は
蝶の羽根のようにひらひらと
舞っているし、
掌にすっぽりと納まる
幸せの尻も
なんだか春めいて
キェルケゴールを足蹴にしている
ね
....
さよなら
から出会ったぼくらが、お互いを強く認識したのはたぶん
文化委員の認証書?だったか、に、奴がぼくの名前の一カ所だけ
間違ったからかな?
郎を朗と。
お互いを。えっ、強く。そりゃな ....
ぼくは、これから、詩ではない、ひとりの女の子の話をしようと思う。
ひとりの女の子のことを書くのだから、もちろんごくごく個人的な話になる。
奴(いまでも、その子にはこの呼び方が一番似合っている・・・ ....
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