ぼくの才能は
ただ
ひとつ
きみを
ずっと
ほんとうに
好き
と
言えることだ
玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋運動をしている奴がいる
奴が男なのか女なのかは分からない
(ホタルは、男が光るんだけどな)
分からないそいつは
無意味ともおもえる腹筋運動を続けている
....
「どうしようもない」が「どうしようもない」に
くどくどいちゃもんをつける梅雨
も一人の「どうしようもない」は
冷蔵庫とクーラーを両手に従えて
濁流の中へとんでゆく。
「どうしようもないね ....
つまるところ
どこまで飛んでいけるか
それが
この夏の大いなる課題であって
個々人が
どう生きてゆこうが
知ったこっちゃねぇ
ということなのよねぇ、最近は、とくに。
じゃあサ
あ ....
きみの自転車は海峡をこえてとんでゆく
紫陽花は泣くのだよ
七色にかわってゆく自分を
雨の中でしか輝けない自分を
泣くのだよ
ももいろに咲くひは
あれど
うすむらさきの想いで
ばかりは
せんなくて
なんだよ
心をば
....
知らないよ
そんなもん
夢をもて
なんて
むせきにんなオッサンやオバハンや
センコウや家族はいう
知らないよ
そんなもん
あんたらがいう夢とやらは
化石みたく
とおい、 ....
さくら色の
朝まずめに
わたしは
やたらおおきな
あなたを
釣りあげたわ
あなたを
狙ってたわけじゃないけど
ビギナーズ ラック??
ラックはアンラックって
そのとき海はい ....
わたしは
ただ
きみと
一緒の
空間にくらしたいだけ
ずっと そう
ただ きみと 一緒の 空間に暮らしたい だけ
中学二年のころから ひたすら それを 願っている
のです が ....
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ
光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ....
ミストのなかを
ゆくえをなくした幽霊のように
さまよっている
虹色のわたしたちの夢が
血のいろにそまって
やせ細る
初夏
ひまわりは
かがやくことを忘れ
ベットのうえに
....
ぱたぱた ぱたぱた
ぱたぱた ぱたぱた
ぱたぱた ぱたぱた
ぱたぱた ぱたぱた
ぱた ぱた ぱた
蝶 超
ミストの
ただよう樹 ....
もう
なつの光が消えてから
七年がすぎて
あれほど
うるさく
見舞いにきていた テントウムシも青空も海も風も
すっかり
あなたを
忘れてしまって・・・
もう
あの日から
七百 ....
どんなにかわいいレオタードの女の子が空からおちてきたって
どんなに素敵なフィギュアスケートのあの子がおちてきたって
不細工を絵に描いたような柔道着姿のあの子がおちてきたって
わたしは
ほとんど ....
風がふく
風がながれる
風がなく
ぼくらの風は
いつも
風を
探している
ふく風は
たぶん
あなた だろう
ながれるのは
間違いなく
ぼくだろう
なく風は
....
とことこ
にっこにこ
歩いてくるのは
はじめての
この子の春だ
その後を
心配そうに両手でかばいながら
吹いてくるのは
桜・・・
そのまた後で
無表情の手をさしのべてい ....
なんだか
うれしくなる
ぼくの
なかから
ことしも
にょきにょき
新芽が
でてきたから
なんだか
なんだか
うれしくなる
空にうかんでいる きみは
風いろのヌードをまとい
ゆらゆら
ぷかぷか
空の波に遊んで
手足をう〜ん、と伸ばして
流すのは 涙?
すき透った過去なんて知らないわ
過去と未来がぶつ ....
仮眠中だった
変死との110が入った
初任科卒業したての俺は
部長といっしょに
その現場にむかった
午前4時12分
現場についた
大學2年生の男が
胸に裸のコードを巻きつけ
タイ ....
風をたべていた鳥は
夢をたべはじめるようになってから ずっと
お腹をすかせ
風は
その鳥をたべたせいで
空を吹けずに
地を這うようになった
たくさんの綻びた男たちと
肌をあわせてき ....
直球だけを
生きる君と
直球しか
知らない俺とが
やっと
いっしょに
なった時
変化球が
生まれる
とおく どこからか 風のなきごえがきこえる
今日 ぼくらの小さな家で 象が 溺れそうに
泳いでいる
厳寒の朝だ。
ぼくらは
今日も
すべてのオムツを
捨てた。
氷結する
....
ひと みな ひとり
ひとみな ひとり
ひとみなひとり
青空にいる
あ が揺らいでいる
あなたの ○だ
あ は 風かも
しれない
あ が涙流している
あなたの △だ
あ は いつだって あ
であるし ....
ひまわりは もう 空いろの自転車をこがない
それが すっかり あかね色にかわって 杖をついて
やっと歩いているから
風をたべていた鳥は 夢をたべはじめてからずっと 腹をすかせ
風は その ....
私は、幼稚園の年中クラスの頃から、家の近くの新体操クラブ「NAKAMURA RG]に通っていた。全日本や世界選手権でメダルを取ったことのある中村良子先生が、私に付きっきりで指導してくれた。
長椅子 ....
体中の細胞ひとつひとつに爽やかな風がみちあふれてくるような朝
どこまでも青い空が広がっていた。
浜中朱理(あかり)は、今年、城西大学医学部を卒業して研修医になる。
将来は、脳神経外科医をめざ ....
わたしの憧れは
ずっと あなたでありました
ずっとずっとあなたであります
いまでも
なぜだか
あなたは
わたしの
憧れであります
アサガオが
ヒマワリが
ふたつ寄り添って
わ ....
あさこは
朝男の
肩にだかれて
しあわせ
という色を
はじめて知った
あさおは
朝子の
肩をだいて
愛
という色を
はじめて知った
ひゅぅ ひゅぅ
ひゅぅ ひゅぅ
....
扇風機がこわいという。
そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌するという。
しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気があ ....
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