光は
空を見ている
いつも。

風と遊んでいる
こどものころから。

ところで、
と、言うのだ
光が。

ところで、
ワタシヲ
ウゴケナクシタノハ
ダレ?
ね、だれ? 
 ....
どこへ行こう
あなたとはなれて
ひとり

さびしいよ  オレ 単身赴任
と、言ったら

みっちゃんも
さびしい
と、
涙をいっぱいにたたえて
うごかない体をふるわせて
白く
 ....
今夜は、大好きなあなたのために、カプリッチオを・・・

同じ大学病院に、医師として二人で勤務するようになって六年目にやっと、妻と同じ日程で夏休みが取れ、家族旅行に出かけようとしていたその日、チャイ ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に で〜んと。いきかう車の一台一台を睨み付けてる 生首だ。

欠けた鼻が持ち主を捜索している。
ハジかれた男の頭が、胴体と離れてどこに飛んでいこうが、
今日 ....
あまりにも可愛くて
あまりにも成績よくて
あまりにもマラソンが早くて
あまりにも新体操が素敵で
あまりにも可愛い
あなたに
俺は
すり込みのように、べた惚れなのだ。

寝たきりのあな ....
だれが落としたんだろう
道のまん中に ど〜んと立って
いきかう車を
にらみつけている。
すり傷の鼻が
もち主を捜索しているのだ。

朝陽がさすころ その生首は
テーブルのうえで ごろん ....
鉛をひきずるようにして
一日一日をすごしている

一日がおわると
カレンダーのその日に/線をひき
あなたが入浴したときには 水色の○をつける
ウンチョスのしるしは おれの手帳に
Unch ....
闘うまえの 夜は こわい
こころも からだも
ブルブルふるえて
ねむれない

ねむれないまま
夜があける

朝日をながめる
トイレにいく
レタスとチーズをたべる
ガムをかむ
流 ....
つかまえれるものなら

つかまえてごらん

ほんとに すきなら

ほんとに だきたいのなら

つかまえてごらんよ

あたしという かぜ を

うちゅうがうまれる ずっとまえから ....
わたし
こども二人うみましたよ
あなたのご希望にそったかわいい女の子

それで
ホッチャレですか? わたし。
産卵を終わった
死ぬちょくぜんの女ですか? わたし。

わたしは、まいに ....
おかあさんも
おとうさんも
おばあちゃんも
おじいちゃんも
あたしのこと そうよぶ

どこかのエージェントみたいで
けっこう気にいってるんだ 

そういえば
おかあさんも おばあち ....
坊主はぼうずであってボウズではない
などと訳の分からないことばで遊んでいたら
ボウズがとつぜんやってきて
わたしたち仏門を小馬鹿にした生き方にはかならず罰がくだるで せう
などと マジ顔で言う ....
とうもろこしの悲劇
太陽はもう輝かない


海の たより

夏の日の  虹のように
翼を/////ひろげて
猟銃でメタ撃ちされた男の頭が首とはなれて
どこに飛んでいこうが
おれには関係ない
ただ、今日は、家族みんなで食事に出かける日だ。

この時間、このシチュエーションで、なんで
ろくでもない男 ....
自由をとんでいた翼が
はねをすぼめ
きゅうに
従順をはばたこうとするころ

鬼は
だれもいない
うす桃色の桜のかげで
ほねを囓っている

食い散らかされた青空のかなた
はらはらと ....
さくらのつぼみが
ぽつぽつ
ほころびるころ
わたしは いつも
ひとつだけ
かみさまに
ねがいごとをします

たいせつな たいせつなおねがいをするのに
よこになったまんまで
ごめん ....
みぎの のうを しゅじゅつした あのひから、
さくらのつぼみが
ぽつぽつ
ほころびるころになると
わたしは いつも
ひとつだけ
かみさまに
ねがいごとをするようになりました
よこになっ ....
うす水色に淡くひかっている

雪がふりつづく


あなたは



じぶんさえも忘れてしまう
しあわせは
ふしあわせのはじっこに
そっと隠れている

血をはくくらしのなかで
蛍となって
水色にそっとひかるかもしれない

あしたへの夢が
きょうも
よんでいる
激しくむせながらやってくる


家が悲鳴をあげる
冬空が落ちてくる



私は日本茶を二杯飲む



ヒガンバナがヒマワリを連れてくる
ムツゴロウが風を呼んで ....
ホオジロザメが泳ぐ町で みんなの夢は干涸らびてゆく
魚は漁師を釣らず 熊はハンターを撃たない
鋼板が打ち込まれた日 月は仕掛けを放棄し 干潟は干潟であることをやめた

よく晴れた青が どこまで ....
お寒うございますね。
それも 急に ですから ずいぶん
慌ててしまひました。
夏物は もう 役には立たないのでございますから
箪笥の入れ替へも 急がないと 冬は、
駆け足で近づいております。 ....
わたしの指の間から、から、から、あっ ふれる 溢れる空は
コロコロ・こころ 青白くて、って、て、て ガラスみたいに


         粉々に、に


                 ....
あなたは なんの前ぶれもなく 姿を消した
私は おろおろと いつもの金星までのふたりの散歩道を探す  忘れてしまったあなたの名前を呼びながら


一人目のあなたは 地球が好きで 私を連れて毎日 ....
人生の
のこり二十年くらいのところに
臍がある

むかし
へその緒と
つながっていた


かつて
命を
食べていた


いま
生を
食べている


私には
 ....
ながいあいだ、そう、ずいぶん、ナガイアイダ
あなたのために
いろんな生き方を
体の中に入れて
冷たく暖めてきたわ
ただ、あなたのためだけにね

今年の夏は
死にそうな暑さが続いて
あ ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
それは、うす紫色に、妖しく 輝く。

 静かな夜でなくてはならない。砂糖と塩とに出会うのは。
 シーン と、音のする満月の夜なら、なおさらいい。俺たちが、狼そのものになる満月の夜、
  砂糖と ....
美しい鳥が一羽
夜ふけの空にとび立ちました
静かな町の
屋根の上の空は むらさき

ちいさな女の子の
夢の中に
白い雪が降りました
羽のように白い雪がほんの少し

冬はもうおしまい ....
それは、うす紫に輝く。

静かな夜でなくてはならない。
砂糖と塩が出会う時は。

シーンと音のする満月の夜なら、なおさらいい。
狼男が、狼男そのものになる満月の夜
  砂糖と塩は
   ....
草野大悟(422)
タイトル カテゴリ Point 日付
負けない自由詩3*11/8/10 22:17
泣く光自由詩5*11/8/5 21:30
ぼくの大好きなあなたのための狂想曲(カプリッチオ)自由詩1*11/6/29 22:08
メロンのしあわせ自由詩3*11/6/14 0:14
悲劇自由詩1*11/6/4 23:04
メロン自由詩2*11/5/27 21:56
好き自由詩6*11/5/25 21:35
ボクシングの夜自由詩3*11/5/23 20:50
かぜのひと自由詩2*11/5/21 22:14
ホッチャレ自由詩2*11/5/15 21:30
コードネームはカモメ自由詩4*11/5/7 23:31
坊主自由詩011/5/3 20:46
The sun ain′t gonna shine any  ...自由詩2*11/4/23 23:25
事件自由詩2*11/4/22 22:41
青空のかなた自由詩8*11/4/6 21:57
ふりしきるあいのころに自由詩3*11/4/4 23:58
さくらのころ あのひの むこうへ自由詩3*11/3/24 22:16
雪蛍自由詩3*11/3/3 22:20
しあわせ自由詩3*11/1/17 22:28
自由詩1*11/1/17 9:41
All About U自由詩2*11/1/16 14:53
9月30日自由詩2*10/12/17 22:49
コキール自由詩0*10/12/16 23:14
あなた自由詩1*10/11/28 7:20
自由詩3*10/10/25 22:02
叱られたフリーザー自由詩1*10/9/19 23:00
単独行者の手記自由詩4*10/7/25 23:27
「従順な正解」のためのデッサン自由詩1*10/7/11 0:25
冬のおしまいの晩のうた自由詩2*10/7/4 22:39
それは、うす紫に輝く自由詩010/6/28 21:17

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