少しずつ
季節が忘れてゆく花の
わたしを知って欲しかったんだ


きみの手を
ひいて歩いた十二月
他人同士であって それでも


雨の日に笑っていても
晴れの日に眠っていても
 ....
通り過ぎてゆく笑い声
背筋をノックする人差し指
忘れない

ドレスのチャックを上げてくれたこと
わたしに腰をふらせたこと
忘れない

隠れ場所のなかったこと
なんて答えていいか
分 ....
未だ夕暮れ来ない街在りそうだろう誰も其処へと居ないのならば


福島が日本の首都 秋雨に冷えてゆく炉と冬へと向う


水葬楽、やっていたっけ 集まって うん、私たち未来への供物
淡雪の止みたるのちに会えたことなんども傘を振ってよろこぶ

漆黒の庭にさらさらとき充ちて空の底よりこぼれる花弁

ざわざわと嵐のなかの花となり座りこんでは夕景を観る


山萌えて取り残さ ....
かぐら(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
火よ、きみは花を燃やしている短歌411/12/15 1:12
忘れない自由詩311/11/2 23:20
福島参首短歌111/10/26 22:05
四季短歌6*11/10/1 21:35

Home
0.03sec.