甘い味がするから
繊維質のあいだから
甘い味がするから
お母さんには内緒で
眠れない夜などは
甘い味がするのだ
模様を視て食べているのはカメではない
どこまでも迫ってくるのはカバーではない
月ならば僕が見えるかたっている棒
タツマキその年輪 我が家 葉っぱが少しずつ千切れるよパパ
長老に相談すれば滴の落ちるの止まる 通訳 日本時代は
はい、表紙はなくなってしまいます、これは私の感想です
気球に映る奇跡を左手でずらして
取っておいた帯もなくなりそうだから
布団を干すのは晴れの日にしよう
蓋の摩れる音を止められそうにないから
下さい
刺身の隙間にちらつく風景よ祖母の目元の刻まれた皺
クスクスとクスクスの皿と君と飛行機で行かなきゃならないところと
起き抜けになぐるや蹴るじゃ足りなくてメシこしらえて待とうとしてる
サメの歯の隙間ばっかし見てたからそういうこともわからないのよ
手のひらを押しつけ冬の窓ガラス私やっぱり便利じゃなくて
無理矢理作ったハゲあたま
先の尖った両指で
ペン立て挟んでもってみて
返事をするとき難しく
考えることだけ大事
おにぎり埋めといたから、場所に
待ってて10年後の入力
素麺のはえる大地を買おう
安心したい訳じゃないと付け加えながら
姉の隣にいる人の目をかいくぐって
一ページ目からやり直そう
安心したいわけじゃないけど
あれ?
あいさつのピカピカひかるばかよ床の上には 乾いた麺よ
きんぎょばち立派になりましたか夏バネが伸びていてはずれないよ
キリギリスの足を
できるだけひっぱり
忘れて帰ったパンのカス
聞こえてくるのは
横顔ばかりだけど
はちまきの柄は
鮮明に覚えているのだ
もうぼくは
払いますよ
ママのまくらも
おいてきた
耳のおくにはほこりが詰まっているんだ
お札を数え
ボタンをつまみ
丸まった伝票には
国の宝が
船にのりたいか
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