朝靄に煙る海岸線伝い歩けば白いくじらのあくび

砂浜に誰かの書いた「速達」の文字に急かされ振り向けば君

波音に耳を傾け君の背に地図を広げて「夏」始動する

陽だまりに投げるビー玉 あの海 ....
匂やかな雨は上がった
あと少しもう少しだけそばにいよう

この恋は長雨だった
そしてまた、乾ききらないこの道を行く

またふたり同じ{ルビ所=とこ}へともどる雨 
同じ海から
同じ空か ....
かつて恋にわれを忘れた人々のレールの上を走ってるだけ

火にくべる本の数だけ甦る いつの時代もありふれた恋

アフリカは広大過ぎて ぼくたちは湿った土面を踏みしめている
「いじけても何もでないと言うのならお金を払うわ!それでいいでしょ?」

ないものをねだるあなたの眼差しはおぼつかなげにも燃える太陽
ぼくの肩に寄り掛かる君のrealityは電車の揺れにただただ脆い

「マシュマロのお化けを見たの」「恐かった?」「ううん、とっても気持ちよかった」

ぼく以上に何も持たない君はもう溶けてしまっ ....
伯井まなと(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひとり歩き短歌304/7/19 12:15
同じ海から同じ空から短歌504/7/7 18:24
アフリカ短歌104/7/6 20:07
燃える太陽短歌004/7/4 20:24
マシュマロのお化け短歌604/7/3 0:10

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