あなたたちのツケを払うために
わたしたちは生まれてきました
だってあなたたちは
こんなことになるとは思いもしないで
よかれと思って
この坂道を
貴女の部屋に
転がり込みたい
貴女の色した
貴女の香りの
貴女の部屋に
転がり込んで
三面鏡なんかない
調味料すら揃っていない
お玉も私が買おうかな
フライパンも新しくしたほうがいい ....
昼飯に外でラーメンを食べた。
その店の餃子はあるテレビ番組で日本一おいしい餃子というタイトルを獲得したのだと、その店先の看板にも謳われていた。私は特にテレビ番組の評価であるとか日本一であるとか、 ....
あなたの筋肉の
そのひとつひとつと
それらの集合体としての成り立ちを
愛し
愛して
まったく貴女は
貴女というひとは
男の
夢の
何たるかを
わかっていないのだ
だからいつ ....
砂肝一本
獅子唐
銀杏
俺は今日まで
何処に居た?
何処から何処まで
何処を通って
この焼酎の
お湯割の
湯気の向こうに咲く
花の
否
花のような貴女の笑顔の
記憶を辿 ....
俺が酒を呑むのは
なにも
寂しいからじゃあないんだ
たとえば春の
野の花の
咲く丘
走る
君の笑顔
思い出して
思い出して
思い出して、ふと、気がつけば
君はもういない
ここに ....
迷路だよ
人生なんて
人生だけじゃなく
犬とか
猿の
一生だって
迷路だよ
それは笑顔で
泣いてるような
天気雨的混迷の
路だよ。そして
苦難の
苦難の
苦難の連続の
連続 ....
唐辛子の
一味の
粉の
赤やオレンジの
断片の
輝くような
憂鬱を抱えて
夕陽の街を彷徨って
湯豆腐の
湯気の仕合わせの
旅籠の
蔭で
君の能弁な髪の香りを
僕の懐に
僕の ....
もしも、あなたが
ダメな人間なのだとしたら
どこがどうダメなのか
問題はそこにあるのではなく
あなたという人間の総体がダメなのであって
また、そんなあなたを含んだこの人類すべてが
ダメなの ....
いいところに家を買って
いい間取りで
いい家具ならべて
いいおんなと
いいお酒
いいグラスに注ぐ音
いい暮らし
いい気持ち
空は天気で
夢ひとつ見ない
借金など
返すつもりもない ....
たとえば
そこに
箱の中に
踊るおんながひとり
顔も見せないで
嘘のおどり
だけど誰がそんなことわかる?
そのふとももに
くちびるに
誰も知らない毒針の
罠
箱の中に
踊るおん ....
小説を書きたい
短編でもいい
そう思うのならば
書けばいい
誰が読まなくとも
書けばいい
小説を書きたい
短編でもいい
雨が降ったり
風が吹いたり
地上は忙しい
そして日常
だ ....
俺をつかまえる
おまえを追いかける
夜を走る
ベースラインで
アクセル、ひとつ
ドラム無視
かき鳴らすおまえのエナジー
歌声を
歌声を!歌声を!歌声を!
「ほら、ご覧よ!光り輝くあの ....
ベース、寝かせてよ
どんなに泣いても
詫びても取り戻せない
あなたとの蜜月
ベース、泣かせてよ
この月夜の雨は、もう
あがらないのかもしれないのだから
見知らぬ街の
見知らぬ仕事 ....
ガツだ
ハツだ
コブクロだ
どうしても
ホルモン好きで
止まらないんだよ
コリコリと
シャキシャキと
なんとも歯ごたえ
ぼくを殺す
やった
やられた
そんな関係だ
ホルモンだ ....
夜会服のままで君は
ふと
こちらを振り向いて
グラスをちょっと
肩越しに
秘密の微笑み
誰も
知らない
ぼくは貴女の
背中に夢中
ドレスの衣擦れが
悪戯に
夜風のワルツが ....
田舎者なんです
心も
身体も
だからいつでも
思い出します
寂しいときでも
どんなときでも
まるで
お風呂の
薪の
泡の
山の向こうに沈む夕日の
雑木林の
とげとげの
それ ....
ぼくはもう
君の
なんでも
ない
なにか
遠い思い出
虹色
なみだ
そんな女の媚びるような歌声が
俺の頭から離れないんだ
しかし女は誰か男を
男の腕を
懐を
頼りに生きているわけでもなかった
女は
言った
斜め口調で
この俺がいかにつまらない男 ....
俺のフェラーリをすっとばして
空の向こうまで
行ってみようじゃねえか
このアクセルを底まで踏んだら
いったい何キロ出ると思う?
おまえのそのボディラインに負けない
流線型の風を斬って ....
ブタのエサを喰え!
ブタのエサを喰え!
おまえらみんな
ブタのエサを喰え!
この掃き溜めの現代に
食い物屋なんて何処にもねえのさ
蕎麦屋じゃ座敷から煙草の煙
油浸しのイタリアン
肉 ....
結婚が詐欺ならば、すべての結婚はむしろ、報われるのではないだろうか。
この胸の病が癒える前にこの問題をパソコンデスクの上からCDラックの上へと上梓しなければならないことは火を見るより明らかなのだ ....
ビール病の正式名称は
発泡性麦酒なんたらかんたらとやたら
長ったらしい名前であるため
誰もがこのように略して呼んでいるのであるが
けしてビールの飲みすぎだけが
その原因であるとは断定できない ....
俺がどんなに愛していても
おまえをしあわせにはできないのさ
この不器用な渡り鳥
おまえの聴きたい音なぞ出せない
松脂だらけの指板と弦と
おまえの尻にもう一鞭
雪が溶けたら迎えにゆくさ
雲 ....
そう
目を覚ましなよ
そして荷物をまとめなよ
夜明けの街に
真っ赤な満月と
泣き腫らして俺を
捨てて行きなよ
俺だって
いつまでもこんな退屈なビートじゃあ
踊っていられないのさ
....
おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけど君の向こう側には
夏の終わりの夕陽が沈もうとしているのさ
古びた桜並木の崖は高台の端っこの
カーブのガードレールに腰掛けて
おっぱいはんぶん
見えてる ....
「拝啓、ジョンレノン
ぼくも貴方もたいして変わりはしない
そんな気持ちで貴方を見ていたい
どんな人でもぼくと大差はないのさ…」
そんな詩を声高に呼ばわる声が木霊する季節があった
今からちょう ....
あんたはよっぽど
別の男と
一緒になっていればよかったのにね
俺みたい
な
くだらない男と一緒になったばっかりに
あんな苦労や
こんな苦労
あんたはよっぽど
別の男と
温泉地
立 ....
俺は弱い人間だから
逃げながら生きている
逃げながら
逃げながら生きている
昨日も国道沿いのガードレールに腰掛けて
どの車に飛び込もうか考えていた
だけどそれは最後の逃げなんだ
そしてそ ....
自分で書いた自分の詩を読んで
缶ビールが飲みたくなった
そして今
この時間に
飲もうかどうしようか迷っている
今日、俺はまんまと日食を見てやった
わざわざ南の島まで皆既日食を見に行っ ....
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