涙がね赤い光を受け止めて私の頬に残るんだ
その子はとても純情。
世間の穢れを知らずに今まで17年間生きてきたの。
とても皆に大事にされていたの。
その子がとても輝いて見えたのはきっとあたしがだめなやつだったからだろうね。
今でも彼女は ....
あんなぁ、この町もいよいよなぁ、戦争っていうこわいやつが襲ってくるんさ。
若いもんはみ〜んな兵隊さんになっちまう。
いやや、いやや。って皆泣くんよ。
家族はなぁ、この子らにどうぞ生きてかえってき ....
「ダメ作者同盟」↓
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こたつの中でぼくは、猫を見つけました。
その猫はこたつの中であっちへ行ったりこっちへ行ったりしていました。
ぼくは、こたつの布団をめくりつつ、尋ねました。
「何してるの?」
「今日と明日の境目 ....
時代遅れにもわたしは、携帯を持っていません。
だから、あなたとの連絡手段は電話だけ。
最近、電話線をひっこぬきました。
「好きだよ」
そう、言われただけでわたしはだめになる。
こらえられない。涙。ぽろり。
あたしが娼婦だった頃、いつもお客様に「奉仕」をしてあげていた。
禿げ上がった、どこかの社長。「えらいさん」を相手に。
顔を見ただけではきそうな程に脂ぎってて。
あたしはむなしく、おじさん ....
雨が降って。誰かが傘をさしたら。
あなたの色を探したい。
いつか、さしていた、あおいあおい傘を。
ほかの人の傘なんて目にはいらない。
あなただけのを見つけたい。
すべてが無駄じゃなかったと伝 ....
きれいなものにあこがれて。
でも、てにとどかずに。
みにくいものがあふれています。
じぶんをせいとうかしようとして。
みにくくなっていく。
いきていくっていじがわるい。でも、しにたく ....
「ばかね」
彼女が笑った。
俺は初めて、ばかでよかったと思った。
僕のなかには、爪のはがれた音だけが響く。
愛とか恋とか絶望とか。聞こえない振りを。
爪のはがれた音が聞こえる。悔しくて爪をかんだからだ。
恐くて泣いたからだ。
辛いことも悲しい ....
魂が燃えて。かすんでって。消えたのを見ました。
一生懸命、生きていました。
泣いたらだめだと思い、こらえたけど。
何か、私はできたでしょうか。あの子に何かしてやれたでしょう。
届かない ....
夜が恐くてごめんなさい。
ほら、まるで誰かが私を黒くしそうでしょ?
ほら、冷たい刃が突き刺さりそうでしょ?
世界がこわくてごめんなさい。
たとえ、私が願っても運命が変わらないから。
....
枯れた野草は毒を抜かれ。枯れた人は死を選ぶ。
疲れたあいつは、死神を呼ぶ。
そいつに、言う。
「おいらの枯れた魂持ってけ」
「イヤだね。何の価値もね〜。いいか、魂ってもんはなぁ ....
あなた、雄一郎さん知りません?
どこかの馬鹿女が聞いてきた。
あたしはすました顔で言ってやったんさ。
「知らないよ」
そうやって馬鹿みたいに探し続ければいいんさ。
....
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