うつむいてる私と
見上げてるあなたたち
それに勇気づけられたから
君がうつむいた時に
私は水色の希望の星になって
咲いていたいナ
扉を開けて
去る者がいる
新しい道へと
新しい世界へと
つぼみのままでは
何も見えない
ひだまりばかりじゃ
強くなれない
ひと雫の友情を胸に
去りゆく者へ
ご卒業おめでとう ....
{ルビ何故=なにゆえ}に 枝をふるわせ 山笑ふ
夕暮れに 春の香りに 誘われて 振り向けば咲く 沈丁花かも
冴え返り 愛用毛布 手放せず
あやとりのように
くりかえし
くりかえし
やってくる春
風が強くて
笑うほどはためく
せんたくものたち
私のからだも
飛べたらいいのに
月に散った桜に
銀の雨が降る
うまく眠れず
見あげてみれば
落としてきた
私がそこに
空寒み ぽっぽとこぼれる 白い息 春への汽車が 出発進行
木の芽ぶく 枝の指さす 春の雲 ほんのり花に 染められピンク
そっと想うのは
君の幸せ
私は少しでも
顔を出せているのかな
たとえば
本のしおり
サンドイッチのパセリ
寒い日のマフラー
日常の何気ないところに
そっとでも
顔を出せてい ....
あなたは、あなた
わたしは、わたし
逆立ちしたって
違う人間だけど
手をつなげば
わたしたち
ひとつの夢を
追えるといいね
淋しいときには思い出してほしい
悲しいときには思い出してほしい
あなたの苦しみを
共に苦しむことはできないかもしれないけれど
あなたをまだ知らなくて
何の力にもなれないかもしれないけれど
....
木の幹の中は
小人の国
「冬」という地下の駅から
汽車の音がきこえるよ
しゅっぽ しゅっぽ
長い長いトンネルぬけて
しゅっぽ しゅっぽ
新しい緑の帽子をかぶった小人たち
夢と希望ととき ....
寒い空 空も思わず 白い息
ある冬の 透き通った夜に
私はこっそり星の道をたどり
あなたへむかって
小さな旅に出ます
とても遠いかもしれません
とても近いかもしれません
私の着くべき所を求めて
思い出と夢を ....
雪が降って
寝ている間に
ひそっりと
雨が降ったらしい
朝起きてみれば
魔法がとけて
春が来ていた
{ルビ冬青=そよご}揺れ 葉に空うつして 紅一点
穴の中のくまさん
土の中のもぐらさん
起きて下さい
春ですよぉ!
あっちには花の春
こっちには恋の春
目を覚ませ
眠ったままの夢たち
春ですよぉ!
春のリボン 木々を包んで
花も咲き 小鳥もうたう
うららかな 青い空には
雲もなく
私は待ってる 風に吹かれて
よぉく 見つめてごらん
ほら
枯枝のさきっちょ
じーんって 赤くなってるよ
耳をすませてごらん
ほら
凍った土の下
みしって 春の音
何気ない日常に
春が来つつあるよ
雪の降る中の
街角の公園で
花のつぼみと
恋のつぼみと
少しずつほころびながら
誰かが来るのを待っている
別れは「辛い」けれど
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
たった「一つ」のことを見つけるために
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
一番大好きな人には
一番「幸せ」になってほしいから
私は ....
木の芽 くすくす
爆発寸前!
春のくす玉
一番最初に
ひもをひいたの
だあれ?
水仙のラッパ
ファンファーレが聞こえるよ
寒い季節だから聞こえるよ
「出ておいでよ!!」
「一緒に遊ぼうよ!!」
聞こえるよ
北風のピッコロ
水仙のラッパ
コタツのもぐり姫の私に
....
いつも明るく
一歩ずつでも
一生懸命 歩いていこうと
思うのだけど
ふいに
歩くのも 立っていることさえもいやで
煙のように消えてしまえたら
どんなに楽だろうと思う時がある
苦しさ ....
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と
こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
もし恋が
何の証拠も残さずに
燃えつきるものだとしたら
いくつだってしてみたいけど
これはなかなか難しいこと
どうしたって何かが残る
それが苦しいものだと知っているから
私は恋なぞするも ....
春が来て 風そよぐ
ほのかに香る 梅の花
私の心のどこかも くすぐったい
春が来て 風そよぐ
ほどけはじめた 雪のリボン
さぁ みんなで出かけよう
大いなる春の中へ
夜空がこんなにも
美しいモノだったなんて 知らなかったよ
見上げれば オリオンが
すばるが 牡羊が
都会では見れないほど 輝いている
君に届け 想いは銀河を渡り
きっとさらに輝きをまし ....
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